ハート飾り枠
         トヨタ記念病院 ハートフルコンサート
プログラム
演奏:丹羽 みどり                          2005年9月27日(火)
ハート飾り枠
 
1 (ピアノソロ) 優  海 丹羽 みどり
 
2 (ピアノソロ) トロイメライ 子供の情景より シューマン
 
3 (ピアノソロ) 少年時代 井上 陽水 井上 陽水
   
4 (ピアノソロ) HARD TO SAY I'M SORRY
素直になれなくて
シカゴ PETER CETERA
DAVID FOSTER
    
5 (ピアノソロ) めぐり逢い TVドラマ「Age'35」挿入曲 アンドレ・ギャニオン
 
6 (ピアノソロ) To Love You More セリーヌ・ディオン D.フォスター
 
7 (ミュージックベル) ふるさと 文部省唱歌 作詞:高野辰之
作曲:岡野 貞一
 
8 (ピアノソロ) 故郷 文部省唱歌 作詞:高野辰之
作曲:岡野 貞一
    
9 (ミュージックベル) 星に願いを 映画「ピノキオ」より L.ハーライン
  
10 (ピアノソロ) 星に願いを 映画「ピノキオ」より L.ハーライン
   
11 (ピアノソロ) Ashitaka and San
アシタカとサン
映画「もののけ姫」より 久石 譲
 
12 (ピアノソロ) Everything Misia 松本俊明
 
13 (ピアノソロ) TWILIGHT IN UPPER WEST T-SQUARE 和泉宏隆
 
14 (ピアノソロ) The Wind of Life アルバム「PIANO STORIES」より 久石 譲

コメント:
 今回は、私一人でがんばりまーす♪
実は前回からなのですが、学校が長期休業のときと、不定期で大人の生徒さんが参加されるとき以外は、基本的には私一人でやることになっていますので、
1曲目は自分のテーマソング的に「優海」、そして中盤では大好きなアンドレさまの「めぐり逢い」、最終はこれまた大好きな久石さまの「The Wind of Life」は、定番にしようと思います。


曲目解説


★優海・・・・オリジナル曲。曲名は「優しい海」ですが、もう一つの海の曲「冬の海」が、中国の楽器=胡弓の曲のため、あえて「の」を除いて「冬海」にしましたので、それに合わせて「優しい海」もひらがなを除いて「優海」にしました。
 それからこの曲名には、もう一つの意味があります。うちの娘の名前が「優実(ゆうみ)」なので、それもひっかけてあるんです。優しい子供に育つようにとの願いも込めてつけた名前。
 だから、この曲を聴いてくださった方々の心にも、優しい気持ちがいっぱいになればいいなぁ・・・・という思いを込めています。(コメント:碧)


★トロイメライ・・・子供の情景(全13曲)は、シューマンが恋人(後に妻となる)クララに
「あなたには子供みたいなところがある」と言われたことが心に残り、作曲したということで、
この曲集の第7曲目にあたる「トロイメライ」には「愛」「夢」と言う意味があります。
 私は自分なりの夢や希望を思いながら弾いてみたいと思います。


★少年時代・・・・「夏が過ぎ 風あざみ・・・・」井上陽水さんの曲です。
私は今回、この曲のコメントをここに書くためにいろいろ調べて、初めて知ったのですが、
そもそも「少年時代」とは、作家「柏原兵三」の『長い道』を藤子不二雄Aが漫画化し、
1978年(昭和53年)から1979年(昭和54年)まで週刊少年マガジンに連載されたそうで、
その後、1990年に東宝系にて映画化され、日本アカデミー賞を受賞。
 その映画の主題歌となったのがこの曲だということです。
しかし実際にヒットしたのは、1991年にソニーのハンディカムのCM曲として起用されてからだそうです。
 へ〜、ほ〜、調べてみるものですねぇ♪
 それにしても、ヒットしたのが14年前、、、、。
でも未だによく耳にするし、いつ聴いてもなだか懐かしいような、切ないような、そんな気分になるとってもいい曲だと思います。


HARD TO SAY I'M SORRY(素直になれなくて)・・・・1969年にデビューしたアメリカン・ロックの重鎮グループ、シカゴの代表的な曲です。聴けばだれでもいつかどこかで聴いたことがあると思います。
 切ない気持ちがメロディから伝わってきます。


★めぐり逢い・・・・私の大好きなアンドレ・ギャニオンの代表的な曲です。私のテーマソングとして毎回弾きます。
 この曲は1996年4月オンエアされた柴門ふみ原作のTVドラマ「Age'35 恋しくて」でBGMとして使われていましたが、実はそれよりも前に、1995年10月〜12月に放送された「恋人よ」というドラマや、いろいろなドキュメンタリー番組のBGMとしても使われていました。
 しかし、私が初めてこの曲と”めぐり逢った”のは、確か、1992年の冬だったと思います。
 それからずっと弾き続けていますから、もう13年目。
気に入った曲は、どれだけ弾いても、何年経っても、絶対に飽きないし、そのときそのときで、違う、いろんな「めぐり逢い」を心の中に思い描きながら、弾くと、とても気持ちがいいです。
 これからもずっと、「めぐり逢えた」人々に対して、『ありがとう』という「感謝の気持ち」をこめて弾き続けていこうと思います。この曲については、こちらもご覧ください


To Love You More・・・・この曲は、1995年10月〜12月に放送された「恋人よ」というドラマ(岸谷五郎・鈴木保奈美・佐藤浩一・鈴木京香)の主題歌として有名になりました。
 歌詞では去っていく恋人に自分がどれほどの思いでいるかを訴えています。やはりこれも切ない気持ち。


★ふるさと・・・・作詞の高野辰之が幼少時代を過ごした故郷の風景・望郷の思いを描写したと伝えられ、兎を追った山は、大平山・小鮒を釣った川は斑川であるということです。
 作曲の岡野貞一は、鳥取出身で、こよなく愛し故郷の砂丘のイメージを思い浮かべたであろうと言われています。
この歌は、大正五年(1914)「尋常小学唱歌(六)」にはじめて登場したそうです。
 この曲の歌碑が、作詞:高野辰之の出身地豊田村の、岡野貞一の出身地鳥取市の久松公園入口にあるそうです。
因みに鳥取のキャッチフレーズは「山青き水清き ふるさと 久松山」だということです。


★星に願いを・・・・1940年の公開のディズニー映画「ピノキオ」の主題歌。ピノキオはもちろん、星に「本当の子どもになりたい」と願ったのでしょうね。
 人それぞれいろんな願いがあるでしょう。私はいつぞや、流れ星を偶然見たことがあります。
そのときに何を願ったかは秘密ですが、今の願いとは違いますね・・・・(汗)
 今では自分の願いと言うよりは、誰かの願いが叶うようにと思って演奏します。
 今回はミュージックベルの音色にピッタリなので、この曲を選んでみました。
 それにしても、1940年に公開された映画音楽が今でも色あせることなく人々に親しまれているというのは、
やはりすばらしい音楽の力を感じずにはいられませんね。


★Ashitaka and San(アシタカとサン)
・・・・この曲は、映画「もののけ姫」の中で使われた曲です。
ストーリー終盤で事件が解決し、枯れ果てた大地から草や木や花が伸びてきて見る見るうちにみどりで覆われて行き、すごく幸せを感じる場面でこの曲が流れます。
特に中間部の和音の綺麗なフレーズではアシタカとサンがお互いの気持ちを打ち明け合っている場面で、私はその部分が一番好きです。
 私はこの曲を弾いていると、いつもその場面が思い浮かんで来ます。


★Everything・・・・私のネットの友人のAronさんの好きな曲ということで、去年10月に一度演奏しましたが、
今回、もう一度弾こうと思った理由は、先日、ネリベルさんがウチに遊びに来てくれたときに、
私のピアノ演奏に合わせてドラムを叩いてくれて、それがとってもいい感じだったからです。(笑)
 この曲は、TVドラマ「やまとなでしこ」の主題歌でした。私はそのドラマは見ていませんでしたが、この曲のメロディーや歌詞がとても好きです。コード(和音)の変化も素敵に綺麗で、その点も気に入っています。
 ちなみに、この曲を弾いていると、たまにウチの娘がピアノの横に来て歌ってくれるので、弾きながら歌詞も浮かんでくるんです。だからいつも弾いているとまるで自分の声で歌っているように感じています。


TWILIGHT IN UPPER WEST・・・・1987年4月にリリースされたアルバム「TRUTH」の全9曲の中の最終曲。アルバムタイトルになっている「TRUTH」はF1グランプリの主題曲としても有名です。
 「TWILIGHT IN UPPER WEST」は、直訳すると、「西の上(空)のたそがれ」、つまり、「夕暮れ」。
夕焼けの黄金、茜色、真っ赤な夕日・・・・あの空の色とともに、私はそろそろ老眼になりつつある自分の人生のたそがれ時も感じつつ、気もちを込めて弾きたいです。
 因みにこの曲のピアノ譜は出版されていないため、私が持っているエレクトーン譜からピアノソロ用に自分でアレンジしてみましたので、作曲された和泉さまには大変申し訳ないのですが、アドリブ部分はカットしています。


The Wind of Life・・・・大好きな久石譲さまの曲。この曲のイメージは映画「もののけ姫」のラストシーンで流れる「アシタカとサン」や、映画「千と千尋の神隠し」の挿入曲「命の名前」のイメージとダブります。
 広々とした草原、流れる風、たなびく草や木の葉、そして柔らかな日差し、その中にたたずむ人の姿。過去の自分を振り返りながら、これからの人生を夢と希望と目標を持って生きていこうと心に思い描く。
 背中? いえ、「心に翼を!そして飛び立とう!」というように、勇気を与えてくれる作品だと思います。(コメント:碧)



 演奏日のエピソード  2005年9月27日UP♪

 今日は、初めて一人でハートフルコンサートに臨みました。

 ちょっとここでいきなり話はそれますが、実は・・・・。昨日の話です。
昨日ウチのドラムスコが起こした単独事故で私の愛車が大破いたしまして、、、、(涙)
(不幸中の幸いで、けが人ゼロですが)
今日のハートフルコンサートはどうやって行こうかと、困っていたのですが、
私の親友のキョンちゃん(去年のクリスマス会や、今年の発表会で友情演奏をしてくれました)が、
快く車を貸してくれたので、無事に行くことが出来ました。

 ボランティア演奏というと、はたから見れば、
私が誰かのために何かをしてあげているという風に思われがちですが、
とんでもありません。
 入院患者さんにつたない演奏を聴いていただくことで、自分の励みになったり、勉強になったりすることが、
私にとっては逆にボランティアしていただいていると感じていますし、
また特に今日は自分が演奏に行く手段として、友人の優しい気持ちも受け取り、
本当にいろいろな人に助けられて日々暮らしているんだなーと実感しました。

 キョンちゃんの優しさが私の音色に加わり、それがまた聴いていてくださる方々にも伝わる・・・・
優しさのバトンタッチ? 伝達? 人から人へと気持ちが受け継がれるっていうか?
なんて言ったらいいのか上手く表現できませんが、
とにかく今日は、初めての独り舞台だったにもかかわらず、
いつにも増して、感謝の気持ちも込めて演奏することができたのです。
 キョンちゃん、みなさま、本当にありがとうございます♪
 
 それともう一つ、
明後日からまたウチの母が手術を受けるため、入院することになっているので、
またよろしくお願いしますという気持ちもありました。

 さて、演奏の様子ですが、
 1曲目はほぼいつもどおり、まだ会場にはどなたもいらっしゃいませんでしたので、
私は無言のまま弾き始めました。
 2曲目を弾き終わる頃に一人のおばさまが点滴のアレをごろごろ(?)と押しながら、聴きにいらっしゃいましたので、
「今弾いた曲はシューマンのトロイメライという曲で、トロイメライというのは「夢」とか「愛」という意味です。」
と、曲の説明をさせていただきました。

 3曲目からは1曲ごとに、簡単な曲の説明をしてから演奏していきました。
 4曲目が終わった頃には、10名くらいの方が集まってくれていました。
 
 ミュージックベルの演奏はなんせ私一人なので、ほとんど全体、単音だけの演奏でしたが、
ピアノ演奏の合間に、素朴で、でもキレイなベルの音色が結構イイ感じで響いていて、
みなさん、静かーにベルの音色に聴き入ってくださっていて、演奏しながら、
この雰囲気もなかなかいいなーって思いました。
 ベルの音色自体も癒し系で心地良いし、同じ曲をその後にピアノで弾くというパターンも構成的に良かったと思います。
 特に、「故郷」は歌詞カードを用意して行ったので、みなさん、ピアノに合わせて歌ってくださり、
弾いている私はとっても心強かったです。演奏者と聴衆の一体感って感じで楽しかったです。

 全ての演奏後、一番最初に会場へ来てくださったおば様が、話しかけてくださり、
ミュージックベルとハンドベルの違いについて質問されたので、説明して差し上げました。
そして、なぜ入院しているのかというような話や、
実は私の母も明後日からここに入院するんですよーってお話して、
そのうちたわいない世間話になり、なんだか知り合いのおばさんと話しているような
ほのぼのとしたあったかい気持ちになれました。
 その話の中で、おば様がおっしゃっていたことなのですが、
つい先日にもこの場所でコンサートがあり、お孫さんや息子さんと一緒に聴いておられたのですが、
その演奏者の方は、全く話すこともなく、ただ黙々とピアノを弾き続けていらっしゃったそうで、
お子さんはすぐに聴き飽きてしまったのと、大人は、すごく緊張して聴かないといけないような雰囲気でとっても疲れたそうです。
 だから、今日のコンサートはとっても良かったですという感想をいただきました。
 私は、聴いてくださる方が少しでも音楽に興味を持ってくれたらいいなーと思って、
自分の弾く曲についてのコメントをしゃべりたいので、話したりしながら演奏しているので、
いわば、自分がやりたくて(しゃべりたくて)やってることで、たまたまそれを良かったと言ってもらえて、
とってもうれしかったです。

 今回のハートフルコンサートは、愛車が・・・・!というアクシデントもありましたが、
結局は、初めての一人舞台、大満足でした。

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