ハート飾り枠
   トヨタ記念病院 ハートフルコンサート   2016年10月24日(月)11:00~12:00
プログラム
演奏:Green Garden
ハート飾り枠
 
1 (ピアノソロ) みどれみ~優  海 オリジナル曲 作曲:丹羽みどり
2 (ピアノソロ) 里の秋 文部省唱歌 作詞:斎藤信夫
作曲:海沼実
編曲:鈴木奈美
3 (ピアノソロ) 愛を感じて 映画「ライオンキング」主題歌 作詞:ティム・ライス
作曲:エルトン・ジョン
編曲:内田美雪
4 (トーンチャイム
 ・ミュージックベル)
夕焼け小焼け 文部省唱歌 作詞:中村雨紅
作曲:草川信
5 (トーンチャイム
 ・ミュージックベル)
故郷 文部省唱歌 作詞:高野辰之
作曲:岡野貞一
6 (ピアノ連弾) 大きな栗の木の下で イギリス民謡 作詞・作曲:不詳
作詞:不詳/2,3番:阪田寛夫
編曲:ヤマハ
7 (ピアノ連弾) もみじ  文部省唱歌 作詞:高野辰之
作曲:岡野貞一
編曲:ヤマハ
 
8 (ピアノソロ) 故郷の人々(スワニー河) アメリカ民謡 作詞・作曲:スティーブン・フォスター
日本語歌詞:勝 承夫
編曲:川田千春
9 (ピアノソロ) 故郷の空(ジャズアレンジ) スコットランド民謡 作曲:不詳
作詞:ロバート・バーンズ
日本語歌詞:大和田健樹
編曲:渋谷絵梨香
10 (ピアノソロ) めぐり逢い 「トヨタ TOYOTOWN」 CM曲
TVドラマ「Age'35 恋しくて」BGM
作曲:アンドレ・ギャニオン
11 (うた・ピアノ) 私にできること KOKIA 作詞・作曲:KOKIA
印は、「~親から子、子から孫へ~親子で歌いつごう 日本の歌百選」に選ばれている曲です。
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曲目解説


1.みどれみ~優海
 オリジナル曲。「みどれみ~」は、このサイトのトップで流れる丹羽ピアノ教室のテーマ曲。
「さあ、今から楽しく音楽を始めましょう♪」ってイメージで作ったので、コンサートの始まりにはちょうどいいかも?と思います。
 そのあと、「レインスティック」の効果音に続けて、「優海」に入ります。

 「優しい海」・・・・私は「海」が大好きなので、この曲を作った後に、もう一つ「冬の海」という曲も作ったのですが、
そちらの曲は、中国の楽器=胡弓をメインにしたため、あえて「の」を除いて「冬海」にしました。
それに合わせて「優しい海」もひらがなを除いて「優海」にしました。

 また、この曲名には、もう一つの意味があります。
うちの娘の名前が「優実(ゆうみ)」で、優しい子に育つようにとの願いを込めてつけました。
 だから、この曲を聴いてくださった方々の心にも、優しい気持ちがいっぱいになればいいなぁ・・・・という思いも込めています。



2.里の秋
 「里の秋」は長年にわたり小学校の教科書に採用され、
「~親から子、子から孫へ~親子で歌いつごう 日本の歌百選」にも選ばれています。
戦後間もない頃のラジオ番組「復員だより」の曲として使われたそうです。
戦争に行った父の無事を祈りながら里で待つ切ない気持ちを、秋という季節に重ねて表現できるように演奏したいと思います。



3.愛を感じて
 1994年に公開されたディズニーの長編アニメーション映画「ライオンキング」の主題歌で、世界中で大ヒットしました。
作曲者のエルトンジョンは、1980年代に数々のヒット曲を生んだロックスターですが
「ライオンキング」はロックのような激しさは無く、しっとりと歌い上げています。
ピアノもしっとりと歌うように演奏したいと思います。



4.夕焼け小焼け
 作詞者、中村雨紅(1897-1972)は、当時の東京府南多摩郡恩方村の神社の子(本名 高井宮吉)として生まれ、
東京府立青山師範学校を卒業後、教員をしながら後に童謡を作るようになったそうです。
 野口雨情さんと出会い、彼のようになりたい気持ちから「雨紅」の名で作品を発表されたということです。
 この「夕焼け小焼け」の詩(1919)は、学生時代に八王子駅から歩いて3時間以上もかけて
実家に帰るときの体験がもとになっているそうです。
 
 1923年(大正12年)、草川信が曲をつけ文化楽社の「文化楽譜-新しい童謡-」に掲載されたものの、
同年の関東大震災で楽譜は出回らない内にほとんど燃えてしまったということです。
しかし、関係者が持っていた13部の楽譜をもとに、全国に広まって行ったとのことです。

 文化庁・(社)日本PTA全国協議会が実施している
「~親から子、子から孫へ~親子で歌いつごう 日本の歌百選」に入っています。 



5.故郷
 作詞の高野辰之氏が、幼少時代を過ごした故郷の風景・望郷の思いを描写したと伝えられ、
兎を追った山は、大平山・小鮒を釣った川は斑川であるということです。

 作曲の岡野貞一氏は鳥取出身で、こよなく愛し故郷の砂丘のイメージを思い浮かべたであろうと言われています。
この歌は、大正五年(1914)「尋常小学唱歌(六)」にはじめて登場したそうです。

 この曲の歌碑が、作詞:高野辰之の出身地豊田村の、岡野貞一の出身地、鳥取市の久松公園入口にあるそうです。
因みに鳥取のキャッチフレーズは「山青き水清き ふるさと 久松山」だということです。



6.大きな栗の木の下で
 イギリス民謡を元に作られた童謡で、太平洋戦争後に、日本に伝わりました。
2007年(平成19年)に「~親から子、子から孫へ~親子で歌いつごう 日本の歌百選」に選ばれたこの曲は、
手遊び歌としても有名です。


7.もみじ
  1911年(明治44年)『尋常小学唱歌(二)』にて発表された曲です。
作詞者の高野辰之は、碓氷峠にある信越本線熊ノ平駅(現在は廃線)から紅葉を眺め、
その美しさに惹かれてこの詩を作ったということです。
この曲を聴くと色とりどりの秋の山を思い浮かべます。子供の頃に合唱や輪唱で楽しく歌っていた曲です。
今回は連弾で楽しく演奏したいと思います。




8.故郷の人々(スワニー河)
 フォスターが25歳頃の作品で、日本では、別名「故郷の人々」として知られています。
 「Swanee River(スワニー河)」は、ジョージア州南部とフロリダ州北部を流れる河。
 フォスターは最初に「スワニー河」ではなくサウスカロライナ州を流れるピディー川(the Pedee River, South Carolina) を選んでいたが、
思いつきで彼のイメージにより近い発音だったスワニー(Swanee)に急遽変更されたと言われています。
 しかし彼は、スワニー河に一度も行ったことがないらしいですが、
フロリダの公式州歌として、フロリダ州知事の就任式で歌われているそうです。

 原曲は、アメリカ南部での綿花畑(プランテーション)から逃れ、北部の自由州で生き延びる黒人達が、
昔の子供の頃を懐かしく哀しく思い出す切ない歌詞となっています。
 「故郷」は、アメリカで生まれた黒人達にとってはアメリカの綿花畑であり、
アフリカ大陸から連れて来られたばかりの黒人達にとっては、生まれ育ったアフリカ大陸の地元の村が「故郷」ということになるかと思います。

 今回は、ジャズ系のスローなバラードにアレンジされたものを演奏します。

9.故郷の空
 スコットランド民謡のメロディに大和田建樹(鉄道唱歌などで有名)の詞を乗せた唱歌です。
1888年(明治21年)に、大和田建樹と奥好義の編による唱歌集『明治唱歌 第一集』中の1篇として発表されたそうです。

 原曲は、ロバート・バーンズの詩を1790年代に曲に乗せた“Comin' Thro' the Rye”(ライ麦畑で)ですが、
日本語歌詞「故郷の空」とは全く意味の違う内容となっています。

 今回はジャズアレンジで演奏します。



10.めぐり逢い
 私の大好きな、カナダを代表する作曲家でピアニストのアンドレ・ギャニオンの代表的な曲です。
私のソウルノートとして毎回弾きます。

 この曲は1996年4月オンエアされた柴門ふみ原作のTVドラマ「Age'35 恋しくて」でBGMとして使われていましたが、
実はそれよりも前に、1995年10月~12月に放送されたドラマ「恋人よ」や、様々なドキュメンタリー番組のBGMとしても使われていました。

 また、最近では、トヨタ自動車の「トヨタウン」のCMでも使われています。

 しかし、私が初めてこの曲と”めぐり逢った”のは、確か、1992年の冬だったと思います。
それからずっと弾き続けています。気に入った曲は、どれだけ弾いても、何年経っても絶対に飽きないし、
そのときそのときで、違う、いろんな「めぐり逢い」を心の中に思い描きながら、弾くと、とても気持ちがいいです。 
これからもずっと、「めぐり逢えた」人々に対して、『ありがとう、あなたにめぐり逢えて私はとても幸せです』
という「感謝の気持ち」をこめて弾き続けていこうと思います。

 また、2014年2月1日、息子の結婚式で、最後に新婦が家族に向けての手紙を読む際に、BGMとして弾きました。
その思い出も音色に込めて、毎回弾いていきたいと思います

 因みに原題は「Comme au premier jour」で、直訳では「1日目のように」です。
アンドレ氏ご本人が、リサイタルの時に
「邦題の『めぐり逢い』という訳は、自分の本来の意味ではない」とおっしゃっていました。



11.私にできること
 この曲はKOKIAさんが、2007年(平成19年)の新潟県中越沖地震の際、提供したということです。
歌うこと(音楽)で、たくさんの人を救おうという気持ちが込められた歌詞が印象的です。

演奏日の感想♪   2016/10/24以降にUP
 今日は、始めは会場には一人もいらっしゃいませんでしたが、私が最初の曲を弾き始めたら、
ひとり、ふたり、、、、患者様が来てくださいました。
 弾き終わると、2階からも拍手が聞こえ、見上げて、「ありがとうございます」と言いました。
いつも通り、「レインスティック」の説明をして、次の曲に移りました。

 ベルとトーンチャイムの時も、いつも通り、お聴きくださる方々と一緒に音楽を楽しむことができました。

 ちょうど「めぐり逢い」を弾くときに、読み聞かせのボランティアの方が2名、いらっしゃったことと、
ニコニコと、ずっと聞いていてくださったお母様がいらっしゃり、私は、なんとなく亡き母や父の事を思い出したので、
父と母がこの病棟に以前、入院していたことや、亡くなるときにも私がこのハートフルコンサートを予定通り実行したことなどを
お話ししてから、「めぐり逢い」を弾きました。
心を込めて、気持ちよく演奏できました。私の傍らには、父と母が見守ってくれていたように感じながら・・・・♪

 この病院で演奏できることが、私にとってはすごく癒しになります。ありがとうございます♪

※ 父のとき   母のとき


参加した生徒の感想

 平日の月曜日開催のハートフルコンサートは初めての経験ですが、1階だけでなく2階3階からも拍手をいただきました。
移動図書のボランティアの方も足を止めて下さって、じっくり演奏を聴いて下さいました。
 ミュージックベルの演奏も楽しく参加して下さった事を嬉しく思います。
 
 ソロ演奏の「里の秋」は先月のリベンジのつもりで選曲しましたが、またもや失敗。
自分でも原因がわからないのが辛いところです。本番当日の練習でも「完璧」と思って臨んだのに、なぜかコケてしまうのです。
いろいろ原因を考えたところ、100%で満足していたから だと思いました。
練習の時120%の完成度で挑んで、はじめて本番で100%の力が出せるというお話を、以前先生から教えていただきました。
これからは120%を目指して練習したいと思います。


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