ハート飾り枠
         トヨタ記念病院 ハートフルコンサート               2010年8月25日(水)
プログラム
           演奏:丹羽みどり/りぃ/カスミン/かなこ
ハート飾り枠
 
1 (ピアノソロ)みどり みどれみ~優  海 作曲:丹羽みどり
2 (電子ピアノソロ)みどり G線上のアリア    管弦楽組曲第3番(BWV1068)より J.S.バッハ
3 (ピアノソロ)かなこ Wind Of Life 「PIANO STORIES Ⅱ」より 作曲:久石譲
4 (ピアノソロ)りぃ ロンドン・デリー・エア アイルランド民謡
5 (ピアノソロ)カスミン シチリアーナ ~リュートのためのアリア~ 作曲:不詳
編曲:松尾英樹
6 (ピアノ連弾)カスミン&りぃ 君をのせて 映画「天空の城ラピュタ」より 作詞:宮崎駿
作曲:久石譲
編曲:高野宏美
7 (ピアノ連弾)カスミン&りぃ トップ・オブ・ザ・ワールド カーペンターズ 作詞・作曲:Richard Carpenter/John Bettis
編曲:布施威
8 (ミュージックベル)全員 赤とんぼ 文部省唱歌 作詞:三木露風
作曲:山田耕筰
9 (ミュージックベル)全員 夏の思い出 文部省唱歌 作詞:江間章子
作曲:中田喜直
10 (ピアノ&電子ピアノ)
  
みどり&りぃ
めぐり逢い TVドラマ「Age‘35」より 作曲:アンドレ・ギャニオン
11 (うた&ピアノ)みどり smile 作詞・作曲: Siori
12 (うた&ピアノ)全員 生きてこそ Kiroro/TVアニメ
「甲虫王者ムシキング
 ~森の民の伝説」主題歌
作詞:玉城千春
作曲:Kiroro
印は、「~親から子、子から孫へ~親子で歌いつごう 日本の歌百選」に選ばれている曲です。

 今回は、愛弟子3名(りぃちゃん、カスミンちゃん、かなちゃん)が参加します。


曲目解説

1.みどれみ~優海・・・・オリジナル曲。「みどれみ~」は、このサイトのトップで流れるウチのテーマ曲。
「さあ、今から楽しく音楽を始めましょう♪」ってイメージで作ったので、コンサートの始まりにはちょうどいいかも?
と思います。
 そのあと、「レインスティック」の効果音に続けて、「優海」に入ります。

 「優しい海」について・・・・私は「海」が大好きなので、実は、もう一つ海の曲「冬の海」という曲も作ったのですが、
そちらの曲は、中国の楽器=胡弓の曲のため、あえて「の」を除いて「冬海」にしたため、
それに合わせて「優しい海」もひらがなを除いて「優海」にしました。
 それからこの曲名には、もう一つの意味があります。
うちの娘の名前が「優実(ゆうみ)」なので、それもひっかけてあるんです。
優しい子に育つようにとの願いも込めてつけた名前。
 だから、この曲を聴いてくださった方々の心にも、優しい気持ちがいっぱいになればいいなぁ・・・・
という思いを込めています。(コメント:Saint Cecilia/みどり)



2.G線上のアリア・・・・原曲はヨハン・セバスチャン・バッハ(1685年から1750年)作曲、
管弦楽組曲第3番(BWV1068)の第2曲目「エア(アリア)」です。
 バッハの死後、1871年にドイツのヴァイオリニストのアウグスト・ヴイルヘルミ(1845年から1908年)が
バイオリンのG線(=テーマメロディがバイオリンの四本の弦の一番低い音のG弦)
だけで弾けるように編曲することで、世の中に広く”G線上のアリア”として知られ親しまれる曲となりました。
 今回は、原曲にできるだけ忠実にピアノ独奏用にアレンジされたものを弾きます。

 私はいつもこの曲を弾いていると、自分自身がすごく癒されます。
それは、J.S.バッハが教会のための音楽を作っていたことや、私がSaint Ceciliaにあこがれているからだと思います。(コメント:Saint Cecilia/みどり)



3.Wind Of Life・・・・この曲はPIANO STORIESⅡのサブタイトルにもなってる曲です。
タイトルにも書いてある「Wind」=「風」が感じられるさわやかな曲です。(コメント:かなこ)



4.ロンドン・デリー・エア・・・・ダニー・ボーイ」という曲名でもよく知られているアイルランド民謡の曲です。
曲名の中にあるエアというのは”歌”という意味で、 ロンドンデリーは、イギリス・北アイルランド第二の都市で、
フォイル川河口に位置する美しい港町です。
1855年に出版されたアイルランド民謡概説書「The Ancient Music of Ireland」の中に収録されている
アイルランド民謡の一曲として始めて出版物上に登場します。
この時点ではまだこのメロディーのタイトルは判明していなかったため『ロンドンデリーの歌』と名付けられたようです。
そのメロディーの美しさから、これまで100曲以上の異なる歌詞がつけられています。その中でも「ダニー・ボーイ」が有名です。
この曲は、戦争へ出兵するわが子を思う親の気持ちがせつなく歌われています。
「Irish Love Song」という曲もあり、もし私がリンゴの花だったら…、もし私が野薔薇だったら…
と恋する女性の心が描かれているやっぱりせつなくでもかわいい歌詞の曲でした。
私もこのせつなくきれいなメロディーをたっぷりピアノで歌わせてみたいと思います。私も大好きな曲です。(コメント:りぃ)



5.シチリアーナ ~リュートのためのアリア~・・・・ 『シチリアーナ』は、16世紀イタリアの作者不詳の曲で、
20世紀にレスピーギによって「リュートのための古風な舞曲とアリア」第3組曲の第3曲として弦楽合奏用に編曲されました。
近年では、第3曲「シチリアーナ」の原曲が、つのだたかしのリュート演奏で
カゴメ「アンナマンマ」のテレビCMで使用され有名になりました。
 リュートとは、16~17世紀(ルネサンス初期~バロック期)を中心にヨーロッパのほとんど全ての国で愛用され
「楽器の王(女王)」とさえ呼ばれるほど人気のあった現代のギターに良く似た楽器です。
音量が小さいながらも温かく心癒される音色だと思います。
 リュートのような透明で暖かな音色のように、ピアノで心を込めて演奏したいと思います。(コメント:カスミン)



6.君をのせて・・・・1986年公開の宮崎駿監督の劇場用アニメ映画『天空の城ラピュタ』のエンディング曲です。
井上あずみさんが歌っている「君をのせて」がとても大好きでこの曲を選びました。
この映画を初めて観たのは小学生の頃でしたが、子供ながらにとても感動したのを覚えています。
何度観ても、少年パズーと少女シータの大空かける大冒険は楽しめて、
天空の城はとても美しくて、すごく切ない気持ちにもなります。
ラピュタの感動的なエンディングのシーンを思い返しながら、井上あずみさんのような
透き通った歌声のように、りぃちゃんと心をひとつにして表情豊かに演奏したいと思います。(コメント:カスミン)


 宮崎駿監督の映画『天空の城ラピュタ』のエンディング曲です。
オープニングでもオーケストラの演奏で、オープニング映像に合わせとても壮大な感じで演奏されています。
 この映画を観終わった時胸の中がじわっと暖かく優しい気持ちになりました。
そして優しくあるためには、芯の強さも必要なのだとと感じました。
エンディングでは少年パズーと少女シータが守ったラピュタの綺麗な映像と合わせて、この曲がとても優しく流れています。
いつも優しいカスミンちゃんと一緒に、この曲の優しさと内に秘めた強さを表現できるように、ピアノを歌わせたいと思います。(コメント:りぃ)



7.トップ・オブ・ザ・ワールド・・・・カーペンターズのとても軽やかなメロディーの曲です。この曲も大好きな曲で、
CDを聴きながらよく歌っています。
歌詞には、「あなたの愛が私を天にも昇るような気持ちにしているの」と
愛する人がいてくれることで、雲ひとつない空や、眩しい太陽の光、木々の葉やそよ風にも幸せを感じると
幸せいっぱいな感じが描かれています。
 私も何気ないことに、ちいさな幸せを感じることがあります。
この曲を聴いてそれはいろんな人から優しくしてもらったり、愛をもらったりしているおかげなんだと思いました。
 今回は、みなさんにも歌っていただけるように、原曲になるべく近くなるように先生が工夫してアレンジしてくれた
ロングバージョンでお送りします。みなさんと一緒に私も心の中で歌いたいと思います。(コメント:りぃ)


 1972年に発表されたカーペンターズの代表曲のひとつです。
カーペンターズは、カレン・カーペンターと、四つ年上の兄、リチャード・カーペンターのデュオ・グループで
「イエスタディ・ワンス・モア」など数多くの名曲を残しTVやCMなどでもよく使われていますので知っている方も多いと思います。
 曲中に出てくる「あなたの愛が私を天にも昇るような気持ちにしているの」というフレーズからも分かるように、
聴いているうちに心がウキウキして楽しい気分になります。
テンポの速い曲なので、止まらないように楽しく演奏をしたいと思います。(コメント:カスミン)



8.赤とんぼ・・・・・私はこの歌がとても好きです。日本の歌といえば、真っ先にこれが思い浮かびます。
実は、私が大好きな曲「めぐり逢い」の作曲者であるアンドレ・ギャニオン氏のコンサートに初めて行ったとき、
アンコールで弾いてくれたんです。
 彼は、弾く前に、確かこんなコメントをしていました。(もちろんフランス語でしたが)
「私は、日本が好きです、日本にはいい歌がたくさんありますが、その中で私が一番好きな曲を弾きます。」


夕焼小焼の、赤とんぼ 負われて見たのは、いつの日か
山の畑の桑(くわ)の実を 小籠(こかご)に摘んだは まぼろしか
十五で姐(ねえ)やは、嫁に行き お里のたよりも、絶えはてた
夕焼小焼の、赤とんぼ とまっているよ、竿(さお)の先


 曲名は「赤とんぼ」なのですが、これは、作詞者の三木露風の哀愁の歌だと思います。
「ねえや」は、本当のお姉さんではなく、たぶん露風の家に奉公にきていた娘さん。
露風はきっと、そのおねえさんのことを母親のように慕っていたのだと・・・・。
「15で嫁に行き、それ以来音信不通になってしまった・・・・」
「まぼろしのように彼の記憶からねえやは消えていってしまったのかも・・・・」
しかし、「赤とんぼ」を見るたびに おぼろげに ねえやに負んぶされていたことを思い出す・・・・!

とても切ない曲ですね。。。。
 激しい暑さの夏から、だんだんと涼しくなってゆく「初秋」に赤とんぼ・・・・思っただけで切ないです。

今回は、ミュージックベルで全員で歌って楽しみたいと思います。(コメント:Saint Cecilia/みどり)



9.夏の思い出・・・・夏の曲といえば、やっぱりコレ! という感じです。歌詞にある「尾瀬」は、群馬県だそうです。
私は行ったことがないので、一度は行ってみたいと思っています。
 今回は、お聴きくださる方々と一緒に 歌とベルで楽しみたいと思います。(コメント:Saint Cecilia/みどり)



10.めぐり逢い・・・・私の大好きなアンドレ・ギャニオンの代表的な曲です。
私のテーマソングとして毎回弾きます。
※ストリングス(E・ピアノによる)をバックに入れての演奏です。

 この曲は1996年4月オンエアされた柴門ふみ原作のTVドラマ「Age'35 恋しくて」でBGMとして使われていましたが、
実はそれよりも前に、1995年10月~12月に放送されたドラマ「恋人よ」や、
様々なドキュメンタリー番組のBGMとしても使われています。2010-03.html

 しかし、私が初めてこの曲と”めぐり逢った”のは、確か、1992年の冬だったと思います。
それからずっと弾き続けています。気に入った曲は、どれだけ弾いても、何年経っても、絶対に飽きないし、
そのときそのときで、違う、いろんな「めぐり逢い」を心の中に思い描きながら、弾くと、とても気持ちがいいです。
 これからもずっと、「めぐり逢えた」人々に対して、
『ありがとう、あなたにめぐり逢えて私はとても幸せです』
という「感謝の気持ち」をこめて弾き続けていこうと思います。(コメント:Saint Cecilia/みどり)



11.smile・・・・この曲は 愛弟子からの情報です。
小学校の先生をしている(特別支援学級)私の生徒が、卒業式に自分の教え子たちに歌ってあげたいということで、
持ってきた曲です。
 すごくいい曲なので、これも私は、レパートリーにさせてもらいました♪(コメント:Saint Cecilia/みどり)



12.生きてこそ・・・・この曲の歌詞は、こう始まります。
 ママ 私が生まれた日の空は どんな色? パパ 私が生まれた日の気持ちはどうだった?

 サビでは
 生きてこそ 生きてこそ 今ここから始まる
 生きてこそ 生きてこそ 広がってまたつながる

 生きてこそ 生きてこそ 無限に羽ばたいてく夢
 生きてこそ 生きてこそ その根は 深く 太く 強く





 生きる力をもらえるって感じの歌で、まさに病院で演奏するにピッタリだと思います。
また、毎月私が講座を担当している名古屋市内の小学校のトワイライトスクール(ブログへリンク)でも、
毎回講座の最後にみんなで歌っています。子どもたちもこの曲が大好きになりました♪

 これがテレビアニメの主題歌だったということも、子どもたちに自然に気持ちが伝わるような気がするので、
とってもいいなーと思います。(コメント:Saint Cecilia/みどり)



new 演奏日の感想 (Saint Cecilia/みどり)   2010年8月27日UP♪

 コンサート半ば、みんなでミュージックベルを楽しみました。
特に、2曲終わった後、一人の男性の患者さんが
「すごく楽しかった~♪」
と言ってくださり、
「最初の方でやった方が、緊張しなくていいかも・・・・」
とおっしゃっていたので、なるほど~! と思いました。
 次回からは、プログラムの初めの方にベルの演奏をしようと思います。

 今回、「smile」を弾き語りしたときや「めぐり逢い」のときに、演奏後、聴いてくださっていた方々から
「ほぉ~!」と感動のため息がもれていたことから、
やっぱり、知らない曲でも、本当に心に染み入る曲や歌詞のものは、
聴衆を感動させることができるんだなぁと改めて思い知りました。

 よい曲にめぐり逢えることが とても幸せだし、自分だけではなく、人も幸せにできるので、
音楽って、やっぱりいいな~と思います♪

new りぃちゃんの感想♪    2010年8月27日UP

 今日は、コンサートの初めの曲紹介のところで、先生が「ハートフルコンサートを始めて8年になることや、
いつもこんな気持ちでハートフルコンサートの演奏をしています。」と挨拶をしていらっしゃったので、
私も大人になってピアノを始め、あがり症だけどいつもみなさんに勇気をもらっているので
いつかピアノで恩返しができるようになりたいという気持ちをソロの曲紹介のときにお話ししました。
これからもみなさんに感謝の気持ちを伝えてから演奏していきたいと改めて思いました。

 ソロの演奏は、先生から「拍節補填リズムがないところが、十分伸ばせてなかったよ。
(いつもレッスンでも注意されている点です)」とアドヴァイスをいただきました。
あとで演奏を聴いてみたら、やっぱりちゃんと伸ばせてなかったです。もっとたっぷりピアノに歌わせたかったのに
録音したものを聴いてみると自分が思っていたより”あっさり”な演奏でした。
来月はもっと伸ばすところはしっかり、もっとたっぷり歌うように演奏したいです。
 先生がアドヴァイスのときに「あとはよかったよ♪」と言ってくださったのがとてもうれしかったです。

 連弾は、カスミンちゃんと演奏しました。曲の出だしのところでカスミンちゃんがカウントしてくれていたのを
集中して聞いていなくて、出だしがずれてしまったのでカウントの時点から気持ちを合わせていかなくっちゃ…と思いました。
来月は、鍵盤に手をのせるところから、カスミンちゃんと心を合わせていきたいです。
またよろしくね♪

 みなさんとのベルはいつものように楽しんでいただけて、
「いやぁ~楽しかったぁ」
と患者さまから声をいただけて私も楽しい気分になれました。

 来月のハートフルは祝日です。また楽しい仲間たちと音楽できるのを楽しみに、練習の励みにしていきたいです。
今日も聴いてくださったみなさんありがとうございました。

new かなちゃんの感想♪   2010年8月28日UP

 
 今回は、あまり緊張せず気持ちよく演奏できました。
でもミスタッチや一瞬止まってしまったので、まだまだ練習が必要だと思いました。
表現のほうは、「ミスしないように」と考えてしまって、想像を膨らまして演奏することができてないので
ハートフルで何度も弾いて熟成させていきたいです。

new カスミンちゃんの感想♪   2010年9月1日UP

今回のハートフルは、「気持ちを込めて丁寧に演奏しよう」と自分に言い聞かせていましたが、
ミスタッチが多く、聴いてくださった方に申し訳ない気持ちでした。

 ソロ演奏『シチリアーナ ~リュートのためのアリア~』では、
アルペジオの部分が練習の時にも上手く演奏できていなくて、
練習不足から来る不安がどこかにあったのか、緊張が高まって良い演奏ができませんでした。
ハートフルが終わって次のレッスンで、
「楽譜をよく見て、間違えないスピードで、ものすごくゆっくり丁寧に弾く」ことを
改めて教えていただいた時、分かっていながらも私自身なかなか出来ていないことを痛感しました。
音符を丁寧に拾うことをしっかり出来ていないうちにテンポを上げて弾いてしまっていたので、
結果として弾けない状態の仕上がりになってしまったのも原因のひとつだと思います。
また初心に戻って、スピード以外は完全に弾ける状態で繰り返し練習をして、
またハートフルでリベンジしたいです。

 連弾『トップ・オブ・ザ・ワールド』でも緊張し、出だしからミスタッチをしてしまったので
練習不足だと反省しました。レッスンの時にいつもりぃちゃんと楽しく練習をしているので、
後半では気持ちを落ち着かせて楽しく演奏することができました。
『君をのせて』でもミスはあったものの、止まらず気持ちを込めて演奏でき良かったです。

 自宅での練習で納得のいく演奏はありますが、人前で100%納得いく演奏というのは滅多にありません。
ハートフルは私にとって、素晴らしい勉強の場だと思います。
聴いてくださる方の笑顔を見て、良いピアノ演奏ができるように頑張れるし、
失敗した時は悪いところばかりが気になってマイナス方向に向いてしまうこともありますが、
「次は今回弾けなかったところを上手く弾けるようにを頑張ろう!」と反省点が次の目標にできるからです。

 これからもハートフルに参加して、大好きなピアノを頑張っていきたいと思います。



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