トヨタ記念病院 ハートフルコンサート 2013年8月25日(日) | ||||
演奏:丹羽みどり/りぃ/カスミン | ||||
1 | (ピアノソロ)みどり | みどれみ~優 海 | 作曲:丹羽みどり | |
2 | (ピアノソロ)りぃ | innocent | 映画「天空の城ラピュタ」より | 作曲:久石 譲 |
3 | (ピアノソロ)カスミン | 愛燦燦★ | 美空ひばり | 作詞・作曲:小椋佳 編曲:安蒜佐知子 |
4 | (ピアノソロ)りぃ | 知床旅情 | 加藤登紀子 | 作詞・作曲:森繁久弥 編曲:松下美千代 |
5 | (ミュージックベル)全員 | 赤とんぼ★ | 文部省唱歌 | 作詞:三木露風 作曲:山田耕筰 |
6 | (ミュージックベル)全員 | 夏の思い出★ | 文部省唱歌 | 作詞:林柳波 作曲:井上武士 |
7 | (ピアノ連弾)カスミン・りぃ | 我は海の子★ | 文部省唱歌 | 作詞:宮原晃一郎 作曲者不詳 編曲:野呂芳文 |
8 | (ピアノ連弾)カスミン・りぃ | 赤とんぼ★ | 文部省唱歌 | 作詞:三木露風 作曲:山田耕筰 編曲:岩崎佳子 |
9 | (ピアノソロ)みどり | 浜辺の歌★ | 文部省唱歌 | 作詞:林古渓 作曲: 成田為三 編曲:河上素子 |
10 | (ピアノ・電子ピアノ)みどり | めぐり逢い | 「トヨタ TOYOTOWN」 CM曲 | 作曲:アンドレ・ギャニオン |
11 | (うた&ピアノ)優実・みどり・りぃ | 私にできること | KOKIA | 作詞・作曲:KOKIA |
★印は、「~親から子、子から孫へ~親子で歌いつごう 日本の歌百選」に選ばれている曲です。 | ||||
曲目解説 1.みどれみ~優海・・・・オリジナル曲。「みどれみ~」は、このサイトのトップで流れるウチのテーマ曲。 「さあ、今から楽しく音楽を始めましょう♪」ってイメージで作ったので、コンサートの始まりにはちょうどいいかも? と思います。 そのあと、「レインスティック」の効果音に続けて、「優海」に入ります。 「優しい海」・・・・私は「海」が大好きなので、この曲を作った後に、もう一つ「冬の海」という曲も作ったのですが、 そちらの曲は、中国の楽器=胡弓をメインにしたため、あえて「の」を除いて「冬海」にしました。 それに合わせて「優しい海」もひらがなを除いて「優海」にしました。 また、この曲名には、もう一つの意味があります。 うちの娘の名前が「優実(ゆうみ)」で、優しい子に育つようにとの願いを込めてつけました。 だから、この曲を聴いてくださった方々の心にも、優しい気持ちがいっぱいになればいいなぁ・・・・ という思いも込めています。(コメント:Saint Cecilia/みどり) 2.innocent・・・・この曲は、スタジオジブリの映画「天空の城のラピュタ」のオープニング曲のピアノソロバージョンです。 「innocent」とは、日本語で純潔な・純真なという意味です。 ラピュタに出てくる少年バズーと少女シータのイメージにぴったりだと思いました。 私はこの映画を観て優しくあるためには、心が強くなくてもいけないんだと感じました。 この曲も優しいメロディーの中に強さを感じる所があります。 ピアノを歌わせて優しさと強さを表現できたらいいなぁと思います。(コメント:りぃ) 3.愛燦燦・・・・美空ひばりさん、デビュー40周年の1986年に発売されたこの歌は、 当初は『味の素』のCMソングとして作られましたが、現在では数多いヒット曲の中でも代表曲の一つとされています。 『愛燦燦』が製作されることになったきっかけは、 当時の若き映像プロデューサーが、「家族愛」をテーマに製作した『味の素』のCM映像のバック音楽を ひばりさんに歌唱させることを希望したことです。 当時のひばりさんは「歌謡界の女王」とも呼ばれていた芸能界の大御所であり、無謀とも言えるオファーでしたが、 ひばりさんがこのオファーを受諾したため、作詞作曲をシンガーソングライターの小椋佳さんに依頼したそうです。 小椋佳さんは、ハワイのサトウキビ畑で撮影された農夫一家の家族愛のCM映像を観てイメージを膨ませ、曲を完成させました。 美空ひばりさんの歌声ように、気持ちのこもった演奏ができればと思います。(コメント:カスミン) 4.知床旅情・・・・俳優の森繁久弥さんが作詞・作曲され、加藤登紀子さんが歌い大ヒットした名曲です。 森繁さんが映画の撮影で知床半島の羅臼を訪れ、お世話になった村の方たちに別れを惜しみ 感謝の気持ちを込めて作られた歌だそうです。 歌詞にも出てくるハマナスは、夏にピンクの花を咲かせるバラ科の植物です。 実はハーブティーなどでよく知られているローズヒップになるそうです。 ちょうど「ハマナスの咲く頃」になったので、この曲を演奏しようと思いました。 まだ行ったことのない知床半島に思いを寄せて演奏したいと思います。(コメント:りぃ) 5.赤とんぼ・・・・私はこの歌がとても好きです。日本の歌といえば、真っ先にこれが思い浮かびます。 実は、私が大好きな曲「めぐり逢い」の作曲者であるアンドレ・ギャニオン氏のコンサートに初めて行ったとき、 アンコールで弾いてくれたのです。 彼は、弾く前に、確かこんなコメントをしていました。(もちろんフランス語でしたが) 「私は、日本が好きです、日本にはいい歌がたくさんありますが、その中で私が一番好きな曲を弾きます。」 夕焼小焼の、赤とんぼ 負われて見たのは、いつの日か 山の畑の桑(くわ)の実を 小籠(こかご)に摘んだは まぼろしか 十五で姐(ねえ)やは、嫁に行き お里のたよりも、絶えはてた 夕焼小焼の、赤とんぼ とまっているよ、竿(さお)の先 曲名は「赤とんぼ」なのですが、これは、作詞者の三木露風の哀愁の歌だと思います。 「ねえや」は、本当のお姉さんではなく、たぶん露風の家に奉公にきていた娘さん。 露風はきっと、そのおねえさんのことを母親のように慕っていたのだと・・・・。 「15で嫁に行き、それ以来音信不通になってしまった・・・・」 「まぼろしのように彼の記憶からねえやは消えていってしまったのかも・・・・」 しかし、「赤とんぼ」を見るたびに おぼろげに ねえやに負んぶされていたことを思い出す・・・・! とても切ない曲ですね。。。。 激しい暑さの夏から、だんだんと涼しくなってゆく「初秋」に赤とんぼ・・・・思っただけで切ないです。 今回は、お聴きくださる方々と共に、ミュージックベルの柔らかくて優しい音色で「音楽」を楽しんだ後、 ピアノ連弾もお聴きいただき、アレンジの違いによる楽しさも味わっていただければと思います。(コメント:Saint Cecilia/みどり) 6.夏の思い出・・・・夏の曲といえば、やっぱりコレ! という感じです。歌詞にある「尾瀬」は、群馬県だそうです。 7.我は海の子・・・・ピアノ連弾『我は海の子』 文部省唱歌 1910年(明治43年)に『尋常小学読本唱歌』で発表された童謡・唱歌です。 当時は7番まで掲載されていましたが、軍国主義的表現があるとして4番以降の歌詞が太平洋戦争後に教科書から消されたそうです。 歌詞には海辺で育つ子が海と共にたくましく生きようとする感じががよく表現されているように思います。 ピアノの先生のお母さんも海の近くで育ちこの曲が大好きだとうかがいました。 日本の海を愛する心や海で生きる子の勇ましさをすてきなアレンジでカスミンちゃんと表現したいです。(コメント:りぃ) 明治43年(1910年)、「尋常小学読本唱歌」に登場した曲です。 鹿児島県出身の児童文学作家、宮原晃一郎氏の『海の子』という詩をもとに、七番までの歌となりましたが、 終戦後に軍国的ということで七番がカットされ、現在ではおもに三番までが歌われています。 歌詞の内容は、海辺で強くたくましく育つ少年が主人公です。 松の生えた海辺に立つ小屋で生まれた少年は、海となじみ、波を子守唄に育ちます。 磯の香りに混じり、不断の花(一年中咲いている花)の香りもする環境の中、 海辺に吹く風も、少年にとってはこの上ない音楽に聴こえます。 鉄より硬い腕、赤黒く日焼けした肌、何年もここで育ち鍛えられた少年には、氷山も竜巻も恐れるものはありません。 そんな、貧しくもたくましく育つ少年が、将来を夢見る歌詞になっています。 少年ように、明るく勇ましいメロディーになるように、演奏を頑張りたいと思います。(コメント:カスミン) 8.赤とんぼ・・・・この曲を作詞した三木露風は、両親が離婚し子守の若い女性を通じて母の様子を聞いていたそうです。 1番では姐やに負ぶさってみた秋の情景、2番では母と桑の実を摘んだ初夏の情景、 3番では姐やが嫁に行って母の消息を聞けなくなったこと、がそれぞれ回想されています。 4番には露風が小学生のときに詠んだ俳句「赤とんぼ とまっているよ 竿の先」で締め括られているそうです。 みなさんよくご存知の曲だと想うので一緒に歌ってもらえたらいいなぁと思います。(コメント:りぃ) 詩は兵庫県の詩人、三木露風が大正10年(1921年)に児童雑誌『樫の実』に発表し、 昭和2年(1927年)、山田耕筰によって作曲されました。 露風は、幼くしてお母さんと別れ、お祖父さんの家で育てられました。 お母さんの代わりに、姐や(子守りのために家に来た若いお手伝いさん)に可愛がられていたそうです。 露風は、お母さんや姐やへの思いを簡潔な言葉でつづりました。 一番では、夕焼けのなかに見た赤とんぼから、幼いころに母におぶってもらった(負われた)記憶をよみがえらせます。 二番は、お母さんと初夏に桑の実を摘んだ思い出。 三番では、姐やが十五歳で嫁入りのため去った寂しさを歌います。 四番は、もともと露風が高等科のころに作った俳句で、ひとりぼっちになった現在の心情を歌ったようです。 歌詞に込められた思いを感じながら演奏できればと思います。(コメント:カスミン) 9.浜辺の歌・・・・この曲は、1913年(大正2年)に発表されたそうです。 そして、作曲者成田為三の「浜辺の歌音楽館」という資料館が秋田県北秋田郡森吉町にあるそうです。 ぜひ一度は行ってみたいと思いました。 私は、この曲を聴いたり弾いたり歌ったりすると、いつも「二十四の瞳」という映画の中で 先生と子どもたちが歌っている場面を思い出します。 そして、子どもの頃、夏休みに家族旅行で小豆島に行った事や、 昭和20年から長年、小学校の教師をしていた父や母のことを思い出し、しんみりと心に染み入り、感動します。 今回は、ピアノのソロ演奏で楽しんでいただきたいと思います。(コメント:Saint Cecilia/みどり) 10.めぐり逢い・・・私の大好きなアンドレ・ギャニオンの代表的な曲です。私のテーマソングとして毎回弾きます。 この曲は1996年4月オンエアされた柴門ふみ原作のTVドラマ「Age'35 恋しくて」でBGMとして使われていましたが、 実はそれよりも前に、1995年10月~12月に放送されたドラマ「恋人よ」や、様々なドキュメンタリー番組のBGMとしても使われています。 また、最近では、トヨタ自動車の「トヨタウン」のCMでも使われています。 しかし、私が初めてこの曲と”めぐり逢った”のは、確か、1992年の冬だったと思います。 それからずっと弾き続けています。気に入った曲は、どれだけ弾いても、何年経っても絶対に飽きないし、 そのときそのときで、違う、いろんな「めぐり逢い」を心の中に思い描きながら、弾くと、とても気持ちがいいです。 これからもずっと、「めぐり逢えた」人々に対して、 『ありがとう、あなたにめぐり逢えて私はとても幸せです』 という「感謝の気持ち」をこめて弾き続けていこうと思います。(コメント:Saint Cecilia/みどり) 11.私にできること・・・この曲はKOKIAさんが、新潟県中越沖地震の際、提供したということです。 歌うこと(音楽)で、たくさんの人を救おうという気持ちが込められた歌詞が印象的です。(コメント:Saint Cecilia/みどり) この曲をテレビで初めて聴いたとき、私の気持ちに歌詞がぴったりで、「この曲を弾き語りで歌いたい♪」と、ひと耳惚れした曲です。 あわてて曲名と歌手名をメモにとりいろいろ調べて楽譜を買いました。 ハートフルコンサートに毎月参加させてもらい、ボランティアという形で演奏させてもらっていますが、 私のつたない演奏にもみなさん笑顔で拍手をくださったり、話しかけてくださったり、私自身の方がみなさんにいつも励まされて、 勇気をもらって逆にボランティアを受けている感じです。 なにかの縁でそのとき出会えたみなさんに感謝の気持ちと、病気のこと…がんばりすぎずに、でも生きることを諦めずにいてほしい…。 そして今は、東日本大震災で被災された方々にも届くよう、心をこめて伴奏したいと思います。(コメント:りぃ)
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