トヨタ記念病院 ハートフルコンサート 2011年8月31日(水) | ||||
演奏:丹羽みどり/りぃ/カスミン/まだむ楊 | ||||
1 | (ピアノソロ)みどり | みどれみ~優 海 | 作曲:丹羽みどり | |
2 | (電子ピアノソロ)みどり | G線上のアリア 管弦楽組曲第3番(BWV1068)より | 作曲:J.S.バッハ | |
3 | (ピアノソロ)まだむ楊 | ロンドンデリーの歌 | アイルランド民謡 | |
4 | (ピアノソロ)カスミン | 風のとおり道 | 映画「となりのトトロ」より | 作曲:久石譲 編曲:村上由紀 |
5 | (ミュージックベル)全員 | 赤とんぼ★ | 文部省唱歌 | 作詞:三木露風 作曲:山田耕筰 |
6 | (ミュージックベル)全員 | 夏の思い出★ | 文部省唱歌 | 作詞:江間章子 作曲:中田喜直 |
7 | (ピアノ連弾) カスミン&りぃ |
夏の思い出★ | 文部省唱歌 | 作詞:江間章子 作曲:中田喜直 編曲:大宝博 |
8 | (ピアノソロ)りぃ | ラルゴ | 歌劇「クセルクセル(セリセ)」より | 作曲:ヘンデル |
9 | (ピアノソロ)みどり | 少年時代 | 井上陽水 | 作詞:井上陽水 作曲:井上陽水、平井夏美 |
10 | (ピアノ&電子ピアノ) みどり&りぃ |
めぐり逢い | 作曲:アンドレ・ギャニオン | |
11 | (うた&ピアノ) りぃ&みどり |
私にできること | 作詞・作曲:KOKIA | |
★印は、「~親から子、子から孫へ~親子で歌いつごう 日本の歌百選」に選ばれている曲です。 | ||||
今回は、愛弟子3名(りぃちゃん、カスミンちゃん、楊さん)が参加します。 曲目解説 1.みどれみ~優海・・・・オリジナル曲。「みどれみ~」は、このサイトのトップで流れるウチのテーマ曲。 「さあ、今から楽しく音楽を始めましょう♪」ってイメージで作ったので、コンサートの始まりにはちょうどいいかも? と思います。 そのあと、「レインスティック」の効果音に続けて、「優海」に入ります。 「優しい海」について・・・・私は「海」が大好きなので、実は、もう一つ海の曲「冬の海」という曲も作ったのですが、 そちらの曲は、中国の楽器=胡弓の曲のため、あえて「の」を除いて「冬海」にしたため、 それに合わせて「優しい海」もひらがなを除いて「優海」にしました。 それからこの曲名には、もう一つの意味があります。 うちの娘の名前が「優実(ゆうみ)」なので、それもひっかけてあるんです。 優しい子に育つようにとの願いも込めてつけた名前。 だから、この曲を聴いてくださった方々の心にも、優しい気持ちがいっぱいになればいいなぁ・・・・ という思いを込めています。(コメント:Saint Cecilia/みどり) 2.G線上のアリア・・・・原曲はヨハン・セバスチャン・バッハ(1685年から1750年)作曲、 管弦楽組曲第3番(BWV1068)の第2曲目「エア(アリア)」です。 バッハの死後、1871年にドイツのヴァイオリニストのアウグスト・ヴイルヘルミ(1845年から1908年)が バイオリンのG線(=テーマメロディがバイオリンの四本の弦の一番低い音のG弦) だけで弾けるように編曲することで、世の中に広く”G線上のアリア”として知られ親しまれる曲となりました。 今回は、原曲にできるだけ忠実に独奏用にアレンジされたものを、電子ピアノのストリングスとチェンバロの音色で 原曲のイメージを極力表現できるよう、弾きます。(コメント:Saint Cecilia/みどり) 3.子守歌・・・・フォーレが、自分の子供のために作った「子守歌」です。 一度聴くと、思わず、ハミングしたくなるような、微笑ましくて楽しい曲です。 先日のふれあいコンサートでは、ミスタッチ多数、同じ部分を2回弾く、強弱がつけられない等、 失敗の連続で、情けない思いをしました。今回は、同じ、間違いをしないように、慎重に演奏したいと思います。(コメント:まだむ楊) 4.風のとおり道・・・・1988年公開のスタジオジブリ製作のアニメ映画「となりのトトロ」の挿入歌です。 この映画は、狭山丘陵をモデルにした緑豊かな森を舞台に、小学6年生のサツキと4歳のメイの姉妹と、 森に住む不思議な生き物・トトロとのふれあいを描いた作品です。 『風のとおり道』は、メイが初めてトトロに逢った後、お父さんがサツキも連れてトトロの棲む大木に挨拶しに行くシーンや、 まっくろくろすけが天に向かって家から離れていくシーンで使われています。 他にも、トトロ達と一緒に大きく手を振り上げ、木の実が芽を出し、木がぐんぐん大きくなるシーンで使われていて、とても神秘的で感動しました。 大木の葉の間を風がゆっくりと吹き抜けていく、そんなイメージで演奏したいと思います。(コメント:カスミン) 5.赤とんぼ・・・・・私はこの歌がとても好きです。日本の歌といえば、真っ先にこれが思い浮かびます。 実は、私が大好きな曲「めぐり逢い」の作曲者であるアンドレ・ギャニオン氏のコンサートに初めて行ったとき、 アンコールで弾いてくれたんです。 彼は、弾く前に、確かこんなコメントをしていました。(もちろんフランス語でしたが) 「私は、日本が好きです、日本にはいい歌がたくさんありますが、その中で私が一番好きな曲を弾きます。」 夕焼小焼の、赤とんぼ 負われて見たのは、いつの日か 山の畑の桑(くわ)の実を 小籠(こかご)に摘んだは まぼろしか 十五で姐(ねえ)やは、嫁に行き お里のたよりも、絶えはてた 夕焼小焼の、赤とんぼ とまっているよ、竿(さお)の先 曲名は「赤とんぼ」なのですが、これは、作詞者の三木露風の哀愁の歌だと思います。 「ねえや」は、本当のお姉さんではなく、たぶん露風の家に奉公にきていた娘さん。 露風はきっと、そのおねえさんのことを母親のように慕っていたのだと・・・・。 「15で嫁に行き、それ以来音信不通になってしまった・・・・」 「まぼろしのように彼の記憶からねえやは消えていってしまったのかも・・・・」 しかし、「赤とんぼ」を見るたびに おぼろげに ねえやに負んぶされていたことを思い出す・・・・! とても切ない曲ですね。。。。 激しい暑さの夏から、だんだんと涼しくなってゆく「初秋」に赤とんぼ・・・・思っただけで切ないです。 今回は、全員で歌いながらミュージックベルで、その後、ピアノ連弾のアレンジの違いを味わいつつ さらにお楽しみいただければと思います。(コメント:Saint Cecilia/みどり) 6.夏の思い出・・・・夏の曲といえば、やっぱりコレ! という感じです。歌詞にある「尾瀬」は、群馬県だそうです。 私は行ったことがないので、一度は行ってみたいと思っています。 7.夏の思い出・・・・歌詞に出てくる尾瀬は群馬県にあるの湿原地帯で、四季折々に数百種の高山植物が見られるそうです。 私は尾瀬には一度も行ったことがないのですが、この曲を聴くと尾瀬の風景が浮かんでくるようなとてもきれいな歌詞の曲です。 作曲者の中田喜直さんも尾瀬には一度も行かないままこの曲を作曲したそうです。 実際に水芭蕉が咲くのは5~6月ですが、水芭蕉=夏の花というイメージが私にあるのはこの曲の影響だと思います。 まだ行ったことのない尾瀬、白く涼しげな花を咲かせる水芭蕉の風景を、想像し思い浮かべながら演奏したいです。(コメント:りぃ) 日本人なら誰でも知っている名曲『夏の思い出』は、1949年発表の日本の歌曲です。 「戦後の荒廃した国土に暮らす日本国民に夢と希望を与える歌を」と、NHKに頼まれた江間章子さんの詩に、中田喜直さんが作曲しました。 詩の中にでてくる「尾瀬」は福島県・新潟県・群馬県の3県にまたがる地域で、中心となる尾瀬ヶ原は、 日本を代表する高地の湿原です。 詩の中に「水芭蕉の花が咲いている」ともありますが、江間章子さんは尾瀬に行ったことがなく、 子供の頃岩手県で過ごし夏でも水芭蕉が見られたとのことで、水芭蕉といえば夏、と思い込んでいたそうです。 実際には尾瀬で水芭蕉が咲くのは5月末ごろだそうです。 同様に作曲の中田喜直さんも尾瀬に行ったことがなく、尾瀬に行ったことがあるお母様の意見を聞いて曲を完成させたとのことです。 『夏の思い出』は、日本語の美しさや表現の繊細さ、懐かしさを感じさせられる曲だと思います。 気持ちを込めて、ふたりで仲良く演奏したいと思います。(コメント:カスミン) 8.ラルゴ・・・・ヘンデルが1738年にロンドンで初演したオペラ「クセルクセス」の中の一曲です。 歌劇の中のアリアですので本来は歌に伴奏がついた形になっていますが、オルガンやピアノ、管弦楽曲や、器楽曲など、 いろいろに編曲されて演奏されています。 『オンブラ・マイ・フ』という別名もあり、「安らぎの木陰」という意味があるそうそうです。 独立した小品としてみなさんにもお聴き馴染みがある曲だと思います。とても美しいメロディーで聴いていると癒され、私も大好きな曲です。 美しいメロディーをピアノで奏でられるように演奏したいと思います。(コメント:りぃ) 9.少年時代・・・・「夏が過ぎ 風あざみ・・・・」井上陽水さんの曲です。 この曲のエピソードですが、そもそも「少年時代」とは、作家「柏原兵三」の『長い道』を藤子不二雄Aが漫画化し、 1978年(昭和53年)から1979年(昭和54年)まで週刊少年マガジンに連載されたそうで、 その後、1990年に東宝系にて映画化され、日本アカデミー賞を受賞。その映画の主題歌となったのがこの曲だということです。 しかし実際にヒットしたのは、1991年にソニーのハンディカムのCM曲として起用されてからだそうです。 それにしても、ヒットしたのが20年前、、、、。でも未だによく耳にするし、いつ聴いてもなだか懐かしいような、切ないような、 そんな気分になるとってもいい曲だと思います。(コメント:Saint Cecilia/みどり) 10.めぐり逢い・・・・私の大好きなアンドレ・ギャニオンの代表的な曲です。私のテーマソングとして毎回弾きます。 この曲は1996年4月オンエアされた柴門ふみ原作のTVドラマ「Age'35 恋しくて」でBGMとして使われていましたが、 実はそれよりも前に、1995年10月~12月に放送されたドラマ「恋人よ」や、様々なドキュメンタリー番組のBGMとしても使われています。 しかし、私が初めてこの曲と”めぐり逢った”のは、確か、1992年の冬だったと思います。 それからずっと弾き続けています。気に入った曲は、どれだけ弾いても、何年経っても絶対に飽きないし、 そのときそのときで、違う、いろんな「めぐり逢い」を心の中に思い描きながら、弾くと、とても気持ちがいいです。 これからもずっと、「めぐり逢えた」人々に対して、 『ありがとう、あなたにめぐり逢えて私はとても幸せです』 という「感謝の気持ち」をこめて弾き続けていこうと思います。(コメント:Saint Cecilia/みどり) 11.私にできること・・・この曲はKOKIAさんが、新潟県中越沖地震の際、提供したということです。 歌うこと(音楽)で、たくさんの人を救おうという気持ちが込められた歌詞が印象的です。(コメント:Saint Cecilia/みどり) この曲をテレビで初めて聴いたとき、私の気持ちに歌詞がぴったりで、「この曲を弾き語りで歌いたい♪」と、ひと耳惚れした曲です。 あわてて曲名と歌手名をメモにとりいろいろ調べて楽譜を買いました。 ハートフルコンサートに毎月参加させてもらい、ボランティアという形で演奏させてもらっていますが、 私のつたない演奏にもみなさん笑顔で拍手をくださったり、話しかけてくださったり、私自身の方がみなさんにいつも励まされて、 勇気をもらって逆にボランティアを受けている感じです。 なにかの縁でそのとき出会えたみなさんに感謝の気持ちと、病気のこと…がんばりすぎずに、でも生きることを諦めずにいてほしい…。 そして今は、東日本大震災で被災された方々にも届くよう、心をこめて伴奏したいと思います。(コメント:りぃ)
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