ハート飾り枠
         トヨタ記念病院 ハートフルコンサート               2009年2月15日(日)
プログラム
     演奏:丹羽みどり/りぃ/A.A
ハート飾り枠
 
1 (ピアノソロ)みどり みどれみ~優  海 作曲:丹羽みどり
2 (ピアノソロ)みどり ペチカ 作詞:北原白秋
作曲:山田耕筰
3 (ピアノソロ)A.A さくら(独唱) 森山直太朗 作詞・作曲:森山直太朗・御徒町凧
編曲:小野佐知子
4 (ピアノソロ)りぃ 歌の翼に 作曲:メンデルスゾーン
5 (電子ピアノソロ)みどり G線上のアリア 管弦楽組曲第3番
(BWV1068)より
作曲:J.S.バッハ
6 (ミュージックベル)全員 うれしいひなまつり 文部省唱歌 作詞:サトウハチロー
作曲:河村光陽
7 (ミュージックベル)全員 冬景色 文部省唱歌 作詞作曲不詳
8 (ピアノ連弾)みどり&りぃ 冬景色 文部省唱歌 作詞作曲不詳
9 (ピアノ連弾)A.A&みどり ダニー・ボーイ アイルランド民謡
編曲:岩崎佳子
10 (ピアノソロ)みどり Just the Way You Are
    (素顔のままで)
Billy Joel 作詞・作曲:Billy Joel
11 (ピアノ&電子ピアノ)
  
みどり&りぃ
めぐり逢い TVドラマ「Age‘35」より 作曲:アンドレ・ギャニオン
12 (うた&ピアノ)みどり 生きてこそ Kiroro/TVアニメ
「甲虫王者ムシキング
 ~森の民の伝説」主題歌
作詞:玉城千春
作曲:Kiroro


 今回は、りぃちゃんとA.Aさんの参加です。
今月8日(日)の教室の発表会=ふれあいコンサートでお披露目した演奏を、聴いていただきたいと思います♪


曲目解説


1.みどれみ~優海・・・・オリジナル曲。「みどれみ~」は、このサイトのトップで流れるウチのテーマ曲。
「さあ、今から楽しく音楽を始めましょう♪」ってイメージで作ったので、コンサートの始まりにはちょうどいいかも?
と思います。
 そのあと、「レインスティック」の効果音に続けて、「優海」に入ります。

 「優しい海」について・・・・私は「海」が大好きなので、実は、もう一つ海の曲「冬の海」という曲も作ったのですが、
そちらの曲は、中国の楽器=胡弓の曲のため、あえて「の」を除いて「冬海」にしたため、
それに合わせて「優しい海」もひらがなを除いて「優海」にしました。
 それからこの曲名には、もう一つの意味があります。
うちの娘の名前が「優実(ゆうみ)」なので、それもひっかけてあるんです。
優しい子に育つようにとの願いも込めてつけた名前。
 だから、この曲を聴いてくださった方々の心にも、優しい気持ちがいっぱいになればいいなぁ・・・・
という思いを込めています。(コメント:Saint Cecilia/みどり)



2.ペチカ・・・・「The Old Wood Stove ペチカ」とは、北欧のレンガ製の暖炉のこと。
詞は北原白秋氏が満州旅行で見た自然風景を思い浮かべ作ったものだそうです。
1925年(大正15年)に南満州教育委員会副読本に発表され、詩集「子供の村」に収められた作品です。

 窓の外は雪景色、そして部屋には大きな暖炉があり、家族か、あるいは気の置けない仲間がいて、
身も心もすごくあたたかい・・・・、そんな情景を思いながら弾きたいと思います。
 今回はジャズアレンジでお贈りします。(コメント:Saint Cecilia/みどり)



3.さくら(独唱)・・・・先日、というかこの日曜日、ちょうど私がふれあいコンサートの打ち上げに参加していた頃、
一本の訃報を受け取りました。
父の母、つまり私の祖母が亡くなった報せでした。

 祖母は数年前から病院で過ごすようになっており、92という年齢を考えると決して楽観できる状況ではなかったのですが、
遠方と仕事を理由に、数ヶ月に一度くらいしか見舞いに行くことはできませんでした。
 しかし、見舞いに行く度に弱っていく祖母は、見ていて痛ましいほどでした。
もともと歌詞は好きだったのですが、人が亡くなった後に改めてこの「さくら(独唱)」という曲を聞くと、なんだか心に沁みるようです。

以下サビ部分:
   さくらさくら いま咲き誇る刹那に散りゆく定めと知って さらば友よ旅立ちの時
   さくらさくら ただ舞い落ちるいつか生まれ変わる時を信じ 泣くな友よ今惜別の時
   さくらさくら いざ舞い上がれ永久(とわ)にさんざめく光を浴びて さらば友よまたこの場所で会おう


 今回の演奏は祖母に捧げたいと思います。 (コメント:A.A)



4.歌の翼に・・・・メンデルスゾーン作曲 歌曲集「六つの歌」作品34の第2曲です。
歌詞はドイツの詩人ハイネの詩で、歌の翼に恋人を乗せ、ガンジスの美しい野で幸福な夢をみようといったロマンティックな詩です。
 アルペジオの伴奏に優しいメロディの翼を乗せたとてもきれいな作品だと思います。
曲を決めるときも、”一耳惚れ”でした。(コメント:りぃ)



5.G線上のアリア・・・・原曲はヨハン・セバスチャン・バッハ(1685年から1750年)作曲、
管弦楽組曲第3番(BWV1068)の第2曲目「エア(アリア)」です。
 バッハの死後、1871年にドイツのヴァイオリニストのアウグスト・ヴイルヘルミ(1845年から1908年)が
バイオリンのG線(=テーマメロディがバイオリンの四本の弦の一番低い音のG弦)
だけで弾けるように編曲することで、世の中に広く”G線上のアリア”として知られ親しまれる曲となりました。
 今回は、原曲にできるだけ忠実にピアノソロ用にアレンジされたものを
電子ピアノのストリングスの音色で弾きます。

 私はいつもこの曲を弾いていると、自分自身がすごく癒されます。
それは、J.S.バッハが教会のための音楽を作っていたことや、私がSaint Ceciliaにあこがれているからだと思います。
甲府教会で賛美歌を弾いたときのことも思い出しながら弾きます。(コメント:Saint Cecilia/みどり)



6.うれしいひなまつり・・・・季節の曲とうことで、今回全員で演奏することにしました。
 ここにコメントとして書くにはかなり余談っぽいですが、あえて書いておきます。
 数年前、この時期にTVで某人形屋のCMでこの曲が使われていたときのことを思い出します。
 今では、そのCMもちゃんと曲全部を使って放送していますが・・・・!
 なにはともあれ、その音楽を純粋に楽しむ。それがやっぱり一番大切なことだと思います。(コメント:Saint Cecilia/みどり)



7~8.冬景色・・・・この曲は、大正2年頃音楽教科書(尋常小学唱歌)の中で作られた曲だそうです。
曲名のとおり、その時代の冬景色が目に浮かぶような、きれいな曲と、景観が描かれた歌詞の曲です。
 3番の歌詞に「時雨」という言葉が出てきます。

「時雨(しぐれ)」は、辞書には、初冬の頃、一時、風が強まり、急にぱらぱらと降ってはやみ、数時間で通り過ぎてゆく雨。冬の季節風が吹き始めたときの、寒冷前線がもたらす驟雨(しゆうう)。村時雨・小夜(さよ)時雨・夕時雨・涙の時雨などの言い方がある。


 とあり、2月の終わりには似合わない曲ですが、冬の曲ということで、
今回は、お聴きくださる方々にもミュージックベルの演奏をしていただき、一緒に音楽を楽しんだ後、
ピアノの連弾で、アレンジの違いも楽しんでいただきたいと思います。(コメント:Saint Cecilia/みどり)



9.ダニーボーイ・・・・この曲は、「ロンドンデリー」と呼ばれていた曲に、
フレデリック・エドワード・ウェザリという人が歌詞をつけて、「ダニーボーイ」として発表しました。
歌詞の内容は、出征する息子のことを想う親を歌ったものとなっています。
哀切ただようメロディと、歌詞が胸にせまる名曲です。世界中でいろんな訳を付けて歌われています。
 フィギュアスケートで一躍有名になった、ケルティック・ウーマンの代表曲「ユーレイズミーアップ(You Raise Me Up)」のサビのメロディーは、この「ダニーボーイ」をベースに作られたそうです。
 哀しい曲なので、それをできるだけ害さないように、とくに高音がきれいに弾けたら良いなと思います。(コメント:AA)



10.Just the Way You Are・・・・・ビリー・ジョエルの代表的なラヴ・ソング。
ビリー・ジョエルの出世作となった『ストレンジャー』に収められており、全米3位を記録した曲です。
 この曲は1978年度のグラミー賞で最優秀楽曲賞と最優秀レコード賞を受賞し、
彼にとって30年以上のキャリアの中で最大級のヒット曲となっている。

「素顔のままで(そのままの君でいて)」以下は訳詩です。

僕を喜ばせようとして変わろうなんてしないで。君は一度も僕を落ち込ませたことなど無いんだから。
もっと、気に入るように、なんて考えないで。そんな君は見たくないよ。

困難なときだって僕は君から離れたりしなかった。こんなに遠くまで来たことはなかったのに
よい時期もあったし、これから悪い時期も過ごすことがあるだろう。そのままの君を僕は受け入れるんだ。

流行に走ろうなんて思わないで。君の髪の色も変えないで。
君には、言葉に出来ないほどの情熱があるんだから。僕が気づいていないかもしれないけど。

僕は頭のいい会話なんかしたくない。一生懸命に働くだけもしたくない。
話しの出来る相手が欲しいんだ。そのままの君でいて欲しいんだ。

君がいつも僕が知っているとおりの人であると、僕は知っていたい。
君が僕を信じてくれるまで、何を賭けようかい。僕が君を信じている、という姿がいいかな。

君を永遠に愛する、って言っただろ。心から約束するよ。
これ以上もっと上手に君を愛することなんてできないよ。


自然体でいられる人は、とても大きな存在です。
 因みに、最近この曲は、T自動車のテレビCMで、BGMとして使われていますので、
この曲を知らない人でも、どこかで聴いたことがあるな~と思ってもらえるかもしれませんね。(コメント:Saint Cecilia/みどり)



11.めぐり逢い・・・・私の大好きなアンドレ・ギャニオンの代表的な曲です。
私のテーマソングとして毎回弾きます。
※ストリングス(E・ピアノによる)をバックに入れての演奏です。

 この曲は1996年4月オンエアされた柴門ふみ原作のTVドラマ「Age'35 恋しくて」でBGMとして使われていましたが、
実はそれよりも前に、1995年10月~12月に放送されたドラマ「恋人よ」や、様々なドキュメンタリー番組のBGMとしても使われています。

 しかし、私が初めてこの曲と”めぐり逢った”のは、確か、1992年の冬だったと思います。それからずっと弾き続けています。
気に入った曲は、どれだけ弾いても、何年経っても、絶対に飽きないし、
そのときそのときで、違う、いろんな「めぐり逢い」を心の中に思い描きながら、弾くと、とても気持ちがいいです。
 これからもずっと、「めぐり逢えた」人々に対して、
『ありがとう、あなたにめぐり逢えて私はとても幸せです』
という「感謝の気持ち」をこめて弾き続けていこうと思います。(コメント:Saint Cecilia/みどり)



12.生きてこそ・・・・この曲の歌詞は、こう始まります。
 ママ 私が生まれた日の空は どんな色? パパ 私が生まれた日の気持ちはどうだった?

 サビでは
 生きてこそ 生きてこそ 今ここから始まる
 生きてこそ 生きてこそ 広がってまたつながる

 生きてこそ 生きてこそ 無限に羽ばたいてく夢
 生きてこそ 生きてこそ その根は 深く 太く 強く





 生きる力をもらえるって感じの歌で、まさに病院で演奏するにピッタリだと思います。
これがテレビアニメの主題歌だということも、子どもたちに自然に気持ちが伝わるような気がするので、
とってもいいなーと思います。(コメント:Saint Cecilia/みどり)

new 演奏日のエピソード (Saint Cecilia/みどり)   2009年2月15日UP♪

 今日はちょっと失敗もあったけど、それがまさに「災い転じて福となす」になりました~♪(∂。-)-☆

 りぃちゃんの「歌の翼に」のときに、私は、次に私が弾く曲=G線上のアリア の楽譜を用意しようと思ったら、
ん・な・なんと!(;∂。∂A アセ・・・・ないっ! しまった! 忘れて来ちゃった!(;∂。∂A アセ

 で、仕方なく、お聴きくださっている方々に事情を話し、1曲「なし」にして、プログラムをすすめました。

 さて、最後の曲「生きてこそ」を、気持ちよく、りぃちゃん・AAさん、りゅうくんのハーモニーと共に歌い終わると、
お聴きくださっていた方から、
「1曲中止になって、時間が余ってるから、聞き逃した曲を1曲お願いします」
と、
アンコールがありました。それは、「さくら(独唱)」でした。
AAさんは、かなりドキドキの緊張だったけど、私は、彼にとってはすごく良い経験だと思いました。
 でも、フォローで私は
「彼は、大人になってからピアノを習い始めた方なので・・・・」といいました。

 AAさんが弾き終わると、2歳の男の子を連れた若いお父さんが、話しかけてくれました。
その方は、AAさんをすごくほめてくれて、これからもがんばってくださいねっと言ってくれました。

なんだかとってもとっても、暖かい空気を感じました、うれしかったです。

みんなが幸せに感じただろうなと思いました♪まさに、「ハートフル」なコンサートでした~♪


 りぃちゃんの感想♪   2009年2月15日UP

 今日は、日曜日のハートフルコンサートで、A.Aさんとりゅうさんも参加してくれました。

 ソロ『歌の翼に』
 メロディーをしっかり歌わせることを意識して演奏しました。
もう少し強く出すところと弱く弾くところをしっかりメリハリをつけられるように弱い音色を大事に弾けたらよかったかなと思いました。
 最後のピアニッシモをちぃーさぁく優しく終わりたかったのですが、かすれて音がでなかったのが残念です。
強く出すぎるのもだめですが、鳴らないのはもっとだめですね。
小さく優しくでもちゃんと芯のある音を出す。とても難しいです。

 連弾『冬景色』
 先生からメールをいただき急きょ連弾をすることになって、
当日まで合わせ練習ができませんでしたが、今まで何度か一緒に連弾したことがある曲だったので、
ちょっと私のテンポが走ってしまいましたが、心を合わせて演奏できたと思います。
あとで録音したのものを聴いたら、メロディーはしっかり歌えていたと思います。

 アンサンブル『めぐり逢い』
 演奏し始めたら片方のスピーカーから音が出てなくて「あれっ」と思いながら、ストリングスの音がちょっと弱いかな…
と気にしながら演奏し、繰り返しが始まる前に2回目から少し大きくなるのはOKかな…
とメインボリュームを少しあげて演奏しました。
 先生とアイコンタクトもばっちりできて、とても気持ち良かったです。

 A.Aさんの演奏は、ハートフルに参加される毎にどんどん上達されて、私もがんばらなくちゃと励まされます。
 今日は最後まで聴いてくださった方から、アンコールの希望があって、
2回目のソロを演奏したときの音色はとてもきれいな澄んだメロディーでとてもよかったです。
聴きたい気持ちと聴いてほしい気持ちがひとつになる瞬間に立ち会えてとても感動し、うれしく思いました。
ちょっと「うるる」ときました。優しい演奏とても素敵でした。

 りゅうさんもいつもお手伝いにきてくれて、写真を一生懸命撮ってくれて、ほんとうにお教室の”縁の下の力持ち”☆
発表会やクリスマス会でも陰でみんなのためにがんばっていていつもえらいなぁと思います。
支えてくれる仲間がいて、見守ってくれる先生がいて、いい演奏ができていくんだなぁと思います。
いつもありがとうございます。

 今日もみなさんと一緒に歌い、一緒に笑いたのしいコンサートでした。ありがとうございました。

new AAさんの感想♪   2009年2月28日UP

 今回のハートフルコンサートでは、生涯に何度も無いであろうアンコールの機会に恵まれました。
ただ、僕の演奏を聴いてではなく、曲名でご指名があったところがミソですが。
しかし残念ながら、アンコールに耐えられる演奏ではありませんでした。
最悪の演奏停止+弾き直しなんかをやってしまいました。
アンコールしていただいた方の好きな曲を踏みにじったようで、すごくいたたまれない気持ちになりました。
やっぱり本番中は雑念は邪魔ですね。
以前の僕にも言えることですが、本番中に演奏以外のことをごちゃごちゃ考えたから失敗したんだと思います。

 例えば今回の1回目の演奏にしても、祖母にこの演奏を捧げるんだ、
とか考えてしまっていらん力みが出ましたし、
この2回目の演奏にしても、せっかくご指名があったんだから素晴らしい演奏にしなければ、
とか考えてました。

 また、最初は綺麗に入れたので、これは自分史上最高の演奏になるんちゃうか、
とかも考えてしまって楽譜を見失いました。

 先ほどの祖母のためにとかって気持ちは、練習をする上では確かにモチベーションの維持に有効だと思います。
しかし、いざ本番になると、切り替えて目の前の演奏に集中しなければいけないのかなと思いました。
なかなか難しいところですが。

 この失敗にめげず、またハートフル出たいと思います(出してもらえるなら)。



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