トヨタ記念病院 ハートフルコンサート | ||||
演奏:丹羽 みどり/翔平 2005年8月23日(火) | ||||
1 | (ソロ) | 優 海 | 丹羽みどり | |
2 | (ソロ) | ココロツタエ | 夏川りみ NHK「愛・地球博」関連放送テーマソング |
谷村新司 |
3 | (ソロ) | I'LL BE YOUR LOVE | DAHLIA 「愛・地球博」公式イメージソング |
Yoshiki |
4 | (ソロ) | ロンドンデリーの歌 | Traditional (アイルランド民謡) |
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5 | (ソロ) | Your Song (僕の歌は君の歌) |
エルトン・ジョン | |
6 | (ソロ) | 愛を感じて | 映画「ライオン・キング」より | エルトン・ジョン |
7 | (ミュージックベル) | オーラ・リー | アメリカ民謡 | |
8 | (連弾) | う み | 文部省唱歌 | 作詞:林柳波 作曲:井上 武士 |
9 | (連弾) | 夏の思い出 | 文部省唱歌 | 作詞:江間章子 作曲:中田喜直 |
10 | (連弾) | 涙そうそう | 夏川りみ | 作詞:森山良子 作曲:BEGIN |
11 | (ソロ) | Summer | 映画「菊次郎の夏」主題歌 トヨタカローラCFソング |
久石 譲 |
12 | (ソロ) | めぐり逢い | TVドラマ「Age'35」挿入曲 | アンドレ・ギャニオン |
13 | (ソロ) | TSUNAMI | サザン・オールスターズ | 桑田佳祐 |
14 | (ソロ) | 夏の終わり | 森山直太朗 | 森山直太朗 |
15 | (ソロ) | The Wind of Life | アルバム「PIANO STORIES」より | 久石 譲 |
コメント: 今回は、夏休みということで、小学6年生の翔平くんが初参加します。 曲目解説 ★優海・・・・オリジナル曲。曲名は「優しい海」ですが、もう一つの海の曲「冬の海」が、中国の楽器=胡弓の曲のため、あえて「の」を除いて「冬海」にしましたので、それに合わせて「優しい海」もひらがなを除いて「優海」にしました。 それからこの曲名には、もう一つの意味があります。うちの娘の名前が「優実(ゆうみ)」なので、それもひっかけてあるんです。優しい子供に育つようにとの願いも込めてつけた名前。 だから、この曲を聴いてくださった方々の心にも、優しい気持ちがいっぱいになればいいなぁ・・・・という思いを込めています。(コメント:碧) ★ココロツタエ・・・・日本には、里山に代表される世界に誇るべき、自然と共生し自然を大切にする「ココロ」があります。「自然の叡智」をメインテーマにする万博という大舞台で、日本人が本来持っていた自然をいつくしみ、大切にする気持ち、そして自然の大きな営みを損なうことなく接し、ともに暮らしてきた文化を高らかに歌い上げる曲ということです ★I'LL BE YOUR LOVE・・・・「愛・地球博」公式イメージソング。"愛"をテーマにした美しいバラード曲です。 DAHLIAの透き通るような歌声をイメージして弾きます。 ★ロンドンデリーの歌・・・・この歌の原曲とされているのは、1796年にE・バンティングが編集した曲集に載っている『Aislean an Oigfear(アッシュリン・アン・オール)』(英訳タイトルはThe Young Man's Dream)だそうです。 しかし、1990年代に入ってから、これを遡る説が出てきました。 ローリー・ダール・オカハン(1570〜1657年)が作曲した哀歌(曲名不詳)が原曲だという説もでてきましたが、はっきりした証拠がなく、まだ認められていないようです。 『Aislean an Oigfear』は、その後曲名が忘れられ、単に「ロンドンデリー地方で歌われている歌」、または「ロンドンデリー地方で採集された歌」を意味する「ロンドンデリー・エア」(エアは歌の意)として伝えられてきました。それがこの歌の固有名として定着したのは、19世紀後半になってからのようです。 1910年になってから、イギリスの法律家で作詞家のフレデリック・エドワード・ウェザリ(1848〜1929)が『ダニー・ボーイ』という詞を書き、この曲にあてはめたということです。出征したわが子を思う母の思いというイメージが歌われているということです。 ★愛を感じて・・・・イギリスのピナーで1947年3月25日に生まれたエルトン・ジョンは、4歳の時にピアノを始め、11歳の時にロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージックの奨学生となります。 この曲は、ディズニー映画「ライオンキング」の挿入曲。原題は「Can You Feel The Love Tonight」です。 この曲を聴いたり弾いたりしていると、ライオンキングのストーリを思い出します。 たくましく成長していくシンバの姿を思い浮かべながら心を込めて弾きたいと思います。 (コメント:碧) ★Your Song・・・・同じく、エルトン・ジョンの代表的な曲。1970年にセカンドアルバムに収録されたこの"YOUR SONG(僕の歌は君の歌)"の大ヒットでスターの仲間入りをはたし、94年にはディズニー映画「ライオン・キング」の音楽を担当しアカデミー賞歌曲賞を受賞して以来、映画・ミュージカルジャンルでも活躍しています。 日本でも東宝映画 エンジェル 僕の歌は君の歌(1992)(主演:織田裕二)で、この曲が使われました。(コメント:碧) ★オーラ・リー・・・・南北戦争(1861−1865)の折、北軍の兵士たちが故郷に残してきた恋人を思って詠った愛の唄で、しみじみとした曲調で有名になりました。エルビス・プレスリーが歌った「LOVE ME TENDER」の原曲ということはあまりにも有名です。 しみじみとした曲調は、ミュージックベルの音色にぴったりだと思います。 ★うみ・・・・「海はひろいな大きいな・・・・」の歌詞はだれでも知っている日本の曲です。 たった8小節のメロディーが3回繰り返される中で、海の広大さや、いろいろな意味での「希望」を込めた思いが見事に伝わってくる曲だと思います。 ★夏の思い出・・・・歌詞にある「尾瀬」は、群馬県だそうです。私は行ったことがないので、一度は行ってみたいと思います。 ★涙そうそう・・・・2002年12月31日に、日本レコード大賞にて作詩賞を受賞された森山良子さんの作詞です。 森山さんは、若い頃に大好きだったお兄様を亡くされた経験から、この曲に、いろんな思いをこめています。 自分と同じように若いうちにご家族の誰かと死別した方が多く、その悲しみから長い間立ち直れずにいることも知り、この曲で少しでも心に安らぎをあたえられたら・・・・という思いをこめていらっしゃいます。 亡くなった人達がそれぞれの大切な人を見守ってくれているのだから、自分達は彼らが長く生きられなかった分を精一杯、前向きに元気を出して、与えられた命を生きていくのが務め・・・・という思いと共に、 そして、早く悲しみを乗り越え、いつも、いつまでも想い出し、いつくしむという事も自分達に出来る素晴らしい事だという思いもこめていらっしゃいます。 今回弾くのは、夏川りみさんの歌っている曲のピアノアレンジ楽譜です。 夏川さんの歌声も綺麗で好きですが、私はやっぱり、この曲を作詞したご本人の森山さんが歌っている「涙そうそう」の方が好きです。 森山さんの歌声には、何か「こだわり」とか「強い思い」を感じるからです。(コメント:碧) ★Summer・・・・2002年、トヨタ・カローラのCMで使われていた曲ですが、もともとは、北野武監督の映画『菊次郎の夏』のメインテーマ曲です。特に中間部の「そよ風が吹いているようなさわやかなメロディー」はしみじみとしていてキレイです。(コメント:碧) ★めぐり逢い・・・・私の大好きなアンドレ・ギャニオンの代表的な曲です。私のテーマソングとして毎回弾きます。 この曲は1996年4月オンエアされた柴門ふみ原作のTVドラマ「Age'35 恋しくて」でBGMとして使われていましたが、実はそれよりも前に、1995年10月〜12月に放送された「恋人よ」というドラマや、いろいろなドキュメンタリー番組のBGMとしても使われていました。 しかし、私が初めてこの曲と”めぐり逢った”のは、確か、1992年の冬だったと思います。 それからずっと弾き続けていますから、もう13年目。 気に入った曲は、どれだけ弾いても、何年経っても、絶対に飽きないし、そのときそのときで、違う、いろんな「めぐり逢い」を心の中に思い描きながら、弾くと、とても気持ちがいいです。 これからもずっと、「めぐり逢えた」人々に対して、『ありがとう』という「感謝の気持ち」をこめて弾き続けていこうと思います。この曲については、こちらもご覧ください。(コメント:碧) ★TSUNAMI・・・・200年にリリースされた曲ですが、つい最近、テレビで「夏に聴きたい曲ベスト」という企画を偶然見て、この曲が上位に選ばれていましたので、今回、弾こうと思いました。 このピアノアレンジは原曲に忠実で、とても気に入っています。 ★夏の終わり・・・・2003年にヒットした森山直太朗の曲です。なぜか毎年、「夏の終わり」になると弾きたくなります。 この曲のメロディーを聴くと何故か「懐かしい」印象、日本の情緒を感じます。実はこの曲も、「日本的音階」が使われているからです。音階の第4度音と第7度音、つまり、「ファ」と「シ」の音を欠いた5音音階・・・・いわゆる、「ヨナ抜き音階=日本的音階」を使ったものです。 音楽は感覚的な要素が多いですが、いろいろこだわりを持ち調べてみると、意外にその論理的な理由というのもみつかります。そうすれば、音楽は数倍身近になり、もっっと興味を持って聴いたり演奏したりできると思います。 この曲については、歌詞に使われている言葉も「日本的」な言い回しが多く、まさに曲と歌詞がぴったりした作品と言えます。 私は、この曲の歌詞は「戦争」のことをテーマにしていると感じているので、いつもよりも増して丁寧に心を込めて弾きたいと思います。 忘れてはならないことを訴えたこの曲はきっと何年経っても色あせることはないと思います。(コメント:碧) ★The Wind of Life・・・・大好きな久石譲さまの曲。この曲のイメージは映画「もののけ姫」のラストシーンで流れる「アシタカとサン」や、映画「千と千尋の神隠し」の挿入曲「命の名前」のイメージとダブります。 広々とした草原、流れる風、たなびく草や木の葉、そして柔らかな日差し、その中にたたずむ人の姿。過去の自分を振り返りながら、これからの人生を夢と希望と目標を持って生きていこうと心に思い描く。 背中? いえ、「心に翼を!そして飛び立とう!」というように、勇気を与えてくれる作品だと思います。(コメント:碧) 演奏日のエピソード 2005年8月25日UP♪ 今回は、夏休みということで、小学6年生の翔平くんが初参加してくれました。 翔平くんは、連弾3曲と、ミュージックベルを一緒に演奏してくれました。 さすがにいつものことながら本番に強い彼は、見事に堂々ととても上手に弾けました。 ミュージックベルの演奏も、本当に週1回のレッスンのときにだけ数回、合わせて練習しただけでしたが、 ミスなく、また、音のバランスも上手に演奏できました。 ベルの演奏が終わると、暖かい拍手をもらい、私はとってもうれしくて、 「翔平くんでーす、小学6年生です。私の愛弟子です♪」 と、紹介しました。 それから、連弾の2曲目「夏の思い出」が終わったとき、吹き抜けの2階から、 「わー、すてきー!!!!」 という声と拍手が聞こえてきたのでふと見上げると、 2階に4人くらい、3階にも3〜4人の方が手すりから顔を覗き込むようにしてにこにこ下を見てくださっていました。 翔平くんの大好きなおじいさまも以前、この病院に入院されていたことがあったことと、 たまたま私たちの演奏を聴いてくださったということなどから、今まで誘いを断り続けていた翔平くんが、 今回は、すごーくすんなりと 「うん、。やる!」 といってくれたんじゃないかなーと私は思っています。 で、お母様とおじいさまが、翔平くんと一緒に会場へ来てくれていたのですが、 お二人とも、翔平くんが立派に演奏する姿を見て、大満足されていました。 あ〜、よかった、よかった♪ 翔平くん、また今度は冬休みに参加してね♪ 以上が翔平くん関連の感想でして、さて、、、、。 そのほかはすべて私のピアノソロ演奏で、1曲ごとに簡単な曲紹介をアナウンスし、弾いていきました。 2階席のおばさまが、途中何度も 「音楽っていいねー♪」 と、感動の言葉を贈ってくださり、途中で突然 「『エリーゼのために』を弾いてー♪」 と、リクエストしてくださったので、私は一瞬、焦りましたが、 「覚えていないので途中までですけど・・・・」 と言い、弾き始めました。 再現部が終わり、左手でA音連打の部分に入ったあたりで、右手の方の音を覚えていなかったので、 「すみません、ここからはちょっと覚えてないです・・・・」 と演奏を中断したのですが、リクエストしてくださったおばさまはとっても喜んでくださいました。 また、そのおばさまは、とっても気さくな方で、1曲弾き終わるたびに、声をかけてくださり、 私が、次に弾く曲名をアナウンスすると、いろいろ質問してくださったりして、 ほとんど会話しながらプログラムが進んで行ったという感じでして、 1階席の方々もその私たちの会話をほほえましげに見守ってくださっていました。(笑) さて、反省というか、次回からの心構え。 次回からは、有名なクラシック曲の楽譜は持っていこうと思いました。 来月からは、学校が長期のお休みのとき以外はほとんど私一人での演奏になるので、 レパートリーをたくさん持っていかないといけないなーと思います。 極力、その場でのリクエストにも答えられるようにがんばって練習しなくっちゃねっ♪ そうそう、コンサートが始まる前、準備をしていたときに、 「こんにちはー♪」 と声をかけてくれる人がいて、ふと見ると、ウチの大人の生徒さんのKTさんでした。 お子さんを連れて、わざわざ聴きに来てくれたそうです。ありがとうございまーす。 それから、演奏がすべて終わったとき、3歳くらいの女の子とそのご両親が私に話しかけてくださり、 私のここのホームページを以前からご覧くださっていたとのことで、 近々、お子さんにピアノを習わせたいけど・・・・というご相談でした。(^_^) 楽しみながらレッスンできるといいですよねー♪ という感じで、今回も、私自身もとっても楽しめたコンサートとなりました。
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