ハート飾り枠
       トヨタ記念病院 ハートフルコンサート
プログラム
   演奏:丹羽 みどり/きょーこ/IZU/りさ               2003年12月23日(火)
ハート飾り枠
 
  1 (連弾) ドレミの歌 「サウンド・オブ・ミュージック」より Richard Rodgers
   
2 (連弾) 花のワルツ 「くるみ割り人形」より チャイコフスキー
 
3 (ソロ)きょーこ Innocent 映画「天空の城ラピュタ」より 久石 譲
 
4 (ソロ)きょーこ 虹の彼方に 映画「オズの魔法使い」より E..Y.ハーバーグ
 
5 (連弾) た き 火 渡辺 茂
   
6 (連弾) そりすべり L.アンダーソン
 
7 (ミュージックベル)
        きよしこの夜
賛美歌109番 グルーバー
 
8 (連弾) きよしこの夜 賛美歌109番 グルーバー
 
  9 (ソロ)いずみ カ ノ ン パッフェルベル
 
10 (ソロ)みどり 優 海 丹羽 みどり
 
11 (ソロ)みどり めぐり逢い TVドラマ「Age'35」より アンドレ・ギャニオン
 
12 (フルート&ピアノ)
        シシリエンヌ
フォーレ
 
13 (フルート&マンドリン&ピアノ)
         晴れた日に
映画「魔女の宅急便」より 久石 譲
 
14 (フルート&マンドリン&ピアノ)
         いつも何度でも
映画「千と千尋の神隠し」より 久石 譲
 
15 (連弾) The Long And Winding Rord THE BEATLES P.マッカートニー&J.レノン
   
16 (連弾) 明日への扉 I WISH
「あいのり」主題歌
ai
コメント:
 オープニングテーマ曲「ドレミの歌」、どこかで聴いたことのあるクラシック。そのあと、ソロが2曲。
 中間の連弾では「季節感のある曲」。そしてソロ。
 フルート&ピアノ曲では、「季節の曲」と、きっと誰でも知っているかなーと思う曲。
 最後の連弾では、ビートルズ・デビュー40周年シリーズ第7回目。今回でビートルズシリーズは終了とします。やはり、締めくくりはこの曲以外、思い浮かびませんでした。
 そして、明日への希望を込めて「明日への扉」を演奏します。とっても元気の出る曲です♪ 
 今回は、大人の生徒さんの「IZUさん」と、中学1年の「理沙ちゃん」も演奏に参加してくれることになりました。
(コメント:碧)


ソロ曲コーナーについて

☆Innocent・・・・コメントはこちらをご覧ください。(コメント:きょーこ)

☆虹の彼方に・・・・映画「オズの魔法使い」の中で使われた曲。なんとこの映画、1939年に作成されたものです。そのころから現在まで親しまれてきた、とてもポピュラーな曲です。
 私の愛弟子「きょーこさん」のテーマ曲として、ほぼ毎回弾いています。(コメント:碧)

 「いつも心に希望のともしびを・・・・」「虹の彼方には、輝く希望の未来が待っている♪」というイメージを音楽で表現します。(コメント:きょーこ)

☆カノン・・・・携帯電話の着メロでもおなじみの曲です。バロック期の作品として最も知られ、今もなお様々な曲作りの土台をなす1曲です。例えばJRのCMでこの時期おなじみの、山下達郎の「クリスマス・イブ」の中にも、この曲のフレーズが使われています。
 実は、数ヶ月前からこのハートフルコンサートで演奏している「明日への扉」は、私が連弾用にアレンジしたものなのですが、その中でも、こっそり、このカノンの低音部分の旋律を使わせてもらってます。
 パッフェルベルは、1653年に生まれ、若い頃から音楽を学び、宮廷や教会のオルガニストの職に就く。1706年、故郷のニュルンベルクで亡くなりました。(コメント:碧)

 パッフェルベルのカノンといえば、その題名は知らなくとも、誰もが一度は耳にしたことのある曲だと思います。
 私が、この曲に出会ったのは、中学生のときでした。
学校の合唱コンクールで歌った「遠き日の歌」が、カノンをベースにしたもので、それから原曲はどんな感じだろうと思って、聴き始めたのがきっかけでした。
それ以来、この曲は、私にとって懐かしくもあり、また、音の重なりあいや響きの美しさから、とても心が安らぐ曲の一つとなっています。
 もとは弦楽器の曲なので、ピアノで弾くと雰囲気が変わりますが、音の響きの心地よさが出せるようになればいいなあ、と思います。(コメント:IZU)


★めぐり逢い・・・・私のテーマソングとして、毎回弾きます。この曲に込めた思いはこちらをご覧ください

優海・・・・オリジナル曲。この曲に込めた思いは、こちらをご覧ください。(コメント:碧)



 演奏日のエピソード  2003年12月24日UP♪

 ハートフルコンサートの前日の夕方、私は車を運転中にパカッとひらめいた。
「そうだ、ミュージックベルをやろう! ああ、私って、なんでもっと早く気がつかんかったのかなぁ。せっかく500円玉108枚も貯めて買ったんだし、どんどん使わなきゃ、宝の持ち腐れ! 持ってても意味がないじゃん!(ニマリ)」
「それに、急にやっても、昨日のクリスマス会でもその場で練習してあんなに上手にできたんだから、きっとできるはず!」
 そう思い、23日当日の朝、ベルを用意して病院へ持っていった。
そしてその場できょーこさんとIZUさんと理沙ちゃんに言って、音を出さずに練習。
もちろん本番でも結構上手く行きました。
演奏する前にいつも曲紹介を喋るんですが、そのときに、
「昨日の夕方思いついてさっきちょっと練習しただけなので、ぶっつけ本番状態です、上手く行くかどうかわかりませんが聴いてくださいね。それから、同じ曲でも、楽器が変わると違う音楽になり、もっと楽しめますよ!」
っと言うようなことをお話してから演奏しました。
 聴いていてくださった方々は、ベルが珍しかったのか、ピアノ演奏のときよりもたくさん拍手をくださいました。
すぐに調子に乗る私です、来月からはベルの曲もやることにしました♪

 さて、演奏についてですが、今日は理沙ちゃんもIZUちゃんも初めてでしたが、ふたりともとても落ち着いて演奏していました。
きょーこさんももちろんよかったです。みんな、先日のクリスマス会の時よりもいい演奏ができていました。よかったです♪
 そして私なんですが、12月に入ってからなんやかんやで忙しく、いつもは暗譜で弾いている「優海」も「めぐり逢い」も、朝出かける前に弾いてみたら アチャー(。_+)状態だったので、楽譜をお守り代わりに持っていき、譜面台に掲げて弾いたら、ちゃーんと弾けました。あ〜、よかった。
 特に「優海」は、山形県の高崎小学校のみなさんのリクエスト曲なので、弾いている時に、あの「しんちゃんクラブ」の写真がイメージの中に出てきて、応援してくれたので、本当に心を込めて弾く事ができました。
ありがとうございました。
 さあ、来年からもがんばるぞぉ!!!! (コメント:碧)


 理沙ちゃんの感想♪(2003.12.25UP)

 12月23日、豊田記念病院でハートフルコンサートがあり、私は初めて参加しました。初めはすごく大きな所でやると思っていたので、会場を見た時、小さくてほっとしました。

 私は「きよしこの夜」(聖夜)を弾きました。クリスマス会と同じ曲です。けっこう簡単なので大丈夫と思っていたけれど、実際弾いた時、オクターブを間違えてしまいました。途中で気づいたけれど、今さら変えるのはおかしいと思い、最後まで違う所で弾き終えました。

 今思えば、その考えは別に良かったと思います。その方が、変な感じがしないし、まちがいだと気づかれないと思うからです。中学生になって、本当に間違いをごまかすのが上手になったし(笑)、止まらずに弾けるようになりました。

 最後まで聴いてくれたのは、私と同じ年くらいの親子2人。素通りしていく病人を見た時、
(ボランティアのコンサートって、こんなものか・・・)
と思いました。けれど、
「下へ降りていけないから、ここで聴くね!」
と、ピアノの上(吹き抜けになっている)から言ってくれたおばさんの笑顔が忘れられませんでした。

 今まであまりボランティアには出た事はなかったけれど、ピアノを通じてボランティアをすることができて良かったです。喜んでくれた人達を見ると、
(音楽っていいなぁ・・・。来て良かった!)
と思えました。

 これからも、ハートフルコンサートに参加したいです。また、今回は連弾だけだったので、ソロにも挑戦していきたいです!

 IZUさんの感想♪(2003.12.29UP)
 「初めてのハートフルコンサート」

 以前から、先生に勧められていたハートフルコンサートへの参加がいよいよ実現しました。
 当日、私は少し早めに到着したので、外来ロビーで先生達を待っていました。
緊張するというよりも、職業柄(私の仕事は病院事務です)か、自分の病院以外に来ると、受付の様子とかいろいろ気になってしまって、キョロキョロしていたので、ちょっと怪しい感じだったかもしれません。(先生達が到着して移動するときも、かなりキョロキョロしてました、実は。)
 
 コンサートをした病棟はとても奇麗で落ち着いた雰囲気があり、そんな中の一角にピアノはありました。バックには外の景色が見えて、とても素敵に感じました。

 私達が準備をしていると、2階から一人の女の方が、
「下には行けないけど、ここで聴いてますから。」
 と手を合わせてくださいました。
 また、中学くらいの女の子とそのお母さんも、準備の時から座って待っていてくれていました。
私は、なんだか緊張するというよりも、暖かい気持ちになってきていました。

 先生やきょーこさん、りさちゃんの演奏も楽しく聴けたし、自分の演奏も、クリスマス会のときとは違って、楽しめました。緊張してないわけではないし、音を間違えたりもしたのだけど、弾き終わったときに、すごく満足した気分になれました。
たぶん、私は病院勤務なので、病院という雰囲気に慣れているし、患者さんといろいろ話したり御礼を言われたりして、暖かい気持ちになることがあって、そういう暖かい気持ちで演奏できたから、良かったのかもしれません。
 今回の参加は、とても良い経験になったと思います。また、機会があれば参加したいと思います。

 きょーこさんの感想♪ (2003.12.30UP)

 12月は私の音楽と心にとって、epoch-making(新しい起こり・・・のような意味)な月でした。キーワードは、音楽を人前で弾くときに「心のととのえる」ということです。

 まあ、集中力とか、緊張感のコントロールとか、自分との闘いとかいろんな表現はあると思いますが、私にとっては、ピアノであれ他の楽器であれ、楽器の前に向かうときに「心をととのえる」ということばが一番しっくりくるので、このことばを使わせていただきます。

 無心になるということは、口で言うほど簡単じゃない。
 どうしたって、「間違えないように」とか「上手く弾きたい」とか思ってしまう。でも、こういう思いって、結局自分中心なんですね。
 「上手く弾きたい」とか「まちがえないように」という気持ちは当然持っていてもいいと思います。でも、それが心の中の大部分を占領してしまうと、なぜか、本番で崩れるのです。

 「自分が自分が」ではなく、「音楽のために」、ハートフルコンサートならば、「聞いてくれる人に、すくなくとも心地よく感じていただきたい」という思いが心の中に一番たくさんある状態のときに、はじめて演奏した音楽は、「自分のために」なって私に戻ってくるということがわかりました。

 もちろん、心をととのえるためには、練習が必要なことは言うまでもないですし、日ごろの努力なしで、本番にいきなり「心が整う」ということもありえないと思います。でも、今まで、家では絶対間違えないところをなぜか人前だと見事に間違えたり、一度ミスをすると、後々までガタガタになって、フレーズすべて崩れてしまったりしていたのは、
多分、心のととのえかたが上手くできてなかったことが、ひとつの原因かなって思うのです。

 10月に猛反省した、「虹の彼方に」で音楽を止めてしまった原因も多分、心のととのえかたにあったのだと思います。今回は、心をこめて、音をききながら弾くことができたので、自分としては満足。

 りさちゃんもIZUさんも初めての出演なのに、とっても素敵な演奏でした。無心の静けさと、音への思いが伝わってくるような演奏でした。先生は、もちろん、毎回。

 フルートも同様、今回は、私が今の自分の実力で出せる、ベストに近い音が出ました。だから、うれしかったです。
 ただ、おバカな事件がひとつ。フォーレの「シシリエンヌ」の前に、みどり先生が曲の説明をしている前に、実は人知れず譜面台と格闘する私の姿があったのです。

 譜面台を準備しているとき、譜面台の、譜面をおさえる部分(写真1参照)に、セーターの袖がひっかかり腕が上げられない状態になってしまいました。(写真2参照)
写真1 写真2
 みどり先生や、りさちゃん、IZUさんには背を向けた位置に立っていたので、誰も知らなかったようですが、なかなかセーターのひっかかりが抜けず、非常に焦っていたのでした。
 先生の曲の説明が終って、「では、おききください」って、いつ言われるかとびくびくしながら、セーターと譜面台と格闘していました。なんとか、「では、おききください」の前にはフルートを構えていることができたので、ほっとしましたが、今回は、これに一番エネルギーを使った気がします・・・・。

 そのわりには、曲自体は落ち着いて演奏できたので、もうこれは自分を誉めてあげようと思います。…というより、このおかげで肝が据わったのかもしれません。感謝かな。

 とにかく、あー、疲れた!な出来事でした。

今回の教訓:すかし編みのセーターは、フルート演奏のときには着るべからず。

以上、感想でした。


他の演奏日のプログラムを見る

ハートフルコンサートのページへ戻る トップページへもどる