ハート飾り枠
         トヨタ記念病院 ハートフルコンサート               2008年8月20日(水)
プログラム
     演奏:丹羽みどり/りぃ/かなこ/ゆうみ
ハート飾り枠
 
1 (ピアノソロ)みどり 夏の終わり 森山直太朗 作詞:森山直太朗/御徒町凧
作曲:森山直太朗
2 (ピアノソロ)りぃ エリーゼのために L.V.ベートーベン
3 (ピアノソロ)りぃ 涙そうそう 夏川りみ 作詞:森山良子
作曲:BEGIN
4 (電子ピアノソロ)みどり そよ風に誘われて TVドラマ「Age‘35」より アンドレ・ギャニオン
5 (電子ピアノソロ)みどり G線上のアリア 管弦楽組曲第3番(BWV1068)より J.S.バッハ
6 (ミュージックベル)全員 赤とんぼ 文部省唱歌 作詞:三木露風
作曲:山田耕筰
7 (ミュージックベル)全員 ふるさと 文部省唱歌 作詞:高野辰之
作曲:岡野貞一
8 (ピアノ連弾)りぃ&かなこ 夏の思い出 文部省唱歌 作詞:江間章子
作曲:中田喜直
9 (ピアノソロ)かなこ 篤姫 NHK大河ドラマ「篤姫」メインテーマ 吉俣 良
10 (ピアノソロ)かなこ 崖の上のポニョ アニメ映画「崖の上のポニョ」より 作詞:近藤勝也
作曲・編曲:久石譲
11 (ピアノ&電子ピアノ)
  
みどり&りぃ
めぐり逢い TVドラマ「Age‘35」より アンドレ・ギャニオン
12 (うた&ピアノ)ゆうみ&みどり You Raise Me Up Celtic Woman 作詞:Joseph Graham
作曲: Rolf Lovland
編曲: 高野 令子
13 (うた&ピアノ)ゆうみ&みどり 生きてこそ Kiroro/TVアニメ
「甲虫王者ムシキング
 〜森の民の伝説」主題歌
作詞:玉城千春
作曲:Kiroro


曲目解説

1.夏の終わり・・・・2003年にヒットした森山直太朗の曲です。
なぜか毎年、「夏の終わり」になると弾きたくなります。
多分、「戦争」のことを決して忘れてはいけないという魂の叫びなのかも・・・・と思います。

 この曲のメロディーを聴くと何故か「懐かしい」印象、日本の情緒みたいなものを感じませんか?
実はこの曲は、「日本的音階」によって作られているのです。
※日本的音階=音階の第4音と第7音(「ファ」と「シ」の音)を欠いた5音音階

 音楽には感覚的な要素が多いですが、いろいろこだわりを持ち調べてみると、
論理的な理由というのもみつかります。
そして、音楽は数倍身近になり、それまで以上に興味を持って聴いたり演奏したりできると思います。

 この曲については、歌詞に使われている言葉にも「日本的」な言い回しが多く、
まさに曲と歌詞がぴったりした作品と言えます。
 私は、この曲の歌詞は「戦争」のことをテーマにしていると感じているので、いつもよりも増して丁寧に心を込めて弾きたいと思います。
 忘れてはならないことを訴えたこの曲はきっと何年経っても色あせることはないと思います。(コメント:Saint Cecilia/みどり)



2.エリーゼのために・・・・小学校の頃、ピアノを習っているお友達が音楽室で弾いてくれて
「ピアノっていいなぁ・・・」って思った憧れの曲です。
 愛する人”テレーゼ”のために作った曲ですが、楽譜の曲名を読み違えられ、
『エリーゼのために』として世に出されたというエピソードがあります。
 音楽室のくしゃくしゃ頭のベートーヴェン・・・。
「愛する人を諦めなければならないけど、でも諦めきれない・・・」
ベートーヴェンの苦悩、激しさや気持ちの浮き沈みがこの曲に込められていると思います。(コメント:りぃ)



3.涙そうそう・・・・ BEGINが作った曲に、森山良子さんが歌詞をつけた曲です。
森山良子さんの亡くなってしまった大好きな”にぃに(お兄さん)”への思いがつまっている曲です。
クリスマス会でminaちゃんの演奏を聴いて私も弾いてみたいと楽譜を買いました。
前にもハートフルで弾いたことがある曲なので、前よりももっと歌詞の内容をじっくり頭にうかべ、
心を込めて演奏して、聴いてくださる人に気持ちを届けれたらいいなぁと思います。(コメント:りぃ)



4.そよ風に誘われて・・・・私の大好きなアンドレ・ギャニオンの曲です。
  気持ちのいい天気、暑くもなく寒くもなく。そして優しいそよ風が心地よい。
でもそんな周りの景色や雰囲気とは違い、何故か寂しくてしかたない。
  優しいそよ風よ、私の寂しい気持ちも、どうか遠くへ連れ去って行ってください!
そんな感じが漂っているような気がします。(コメント:Saint Cecilia/みどり)



5.G線上のアリア・・・・原曲はヨハン・セバスチャン・バッハ(1685年から1750年)作曲、
管弦楽組曲第3番(BWV1068)の第2曲目「エア(アリア)」です。
 バッハの死後、1871年にドイツのヴァイオリニストのアウグスト・ヴイルヘルミ(1845年から1908年)が
バイオリンのG線(=テーマメロディがバイオリンの四本の弦の一番低い音のG弦)
だけで弾けるように編曲することで、世の中に広く”G線上のアリア”として知られ親しまれる曲となりました。
 今回は、原曲にできるだけ忠実にピアノソロ用にアレンジされたものを
電子ピアノのストリングスの音色で弾きます。

 私はいつもこの曲を弾いていると、自分自身がすごく癒されます。
それは、J.S.バッハが教会のための音楽を作っていたことや、私がSaint Ceciliaにあこがれているからだと思います。
甲府教会で賛美歌を弾いたときのことも思い出しながら弾きます。(コメント:Saint Cecilia/みどり)



6.赤とんぼ・・・・私はこの歌がとても好きです。日本の歌といえば、真っ先にこれが思い浮かびます。
実は、私が大好きな曲「めぐり逢い」のアンドレ・ギャニオン氏のコンサートに初めて行ったとき、アンコールで弾いてくれたんです。
 彼は、弾く前に、確かこんなコメントをしていました。(もちろんフランス語でしたが)
「私は、日本が好きです、日本にはいい歌がたくさんありますが、その中で私が一番好きな曲を弾きます。」


夕焼小焼の、赤とんぼ 負われて見たのは、いつの日か
山の畑の桑(くわ)の実を 小籠(こかご)に摘んだは まぼろしか
十五で姐(ねえ)やは、嫁に行き お里のたよりも、絶えはてた
夕焼小焼の、赤とんぼ とまっているよ、竿(さお)の先


 曲名は「赤とんぼ」なのですが、これは、作詞者の三木露風の哀愁の歌だと思います。
「ねえや」は、本当のお姉さんではなく、たぶん露風の家に奉公にきていた娘さん。
露風はきっと、そのおねえさんのことを母親のように慕っていたのだと・・・・。
「15で嫁に行き、それ以来音信不通になってしまった・・・・」
「まぼろしのように彼の記憶からねえやは消えていってしまったのかも・・・・」
しかし、「赤とんぼ」を見るたびに おぼろげに ねえやに負んぶされていたことを思い出す・・・・!

とても切ない曲ですね。。。。
 激しい暑さの夏から、だんだんと涼しくなってゆく「初秋」に赤とんぼ・・・・思っただけで切ないです。

今回は、ミュージックベルで りぃちゃん、かなちゃんと私の3人で演奏します。(コメント:Saint Cecilia/みどり)



7.ふるさと・・・・作詞の高野辰之が幼少時代を過ごした故郷の風景・望郷の思いを描写したと伝えられ、
兎を追った山は、大平山・小鮒を釣った川は斑川であるということです。
 作曲の岡野貞一は、鳥取出身で、こよなく愛し故郷の砂丘のイメージを思い浮かべたであろうと言われています。
この歌は、大正五年(1914)「尋常小学唱歌(六)」にはじめて登場したそうです。
 この曲の歌碑が、作詞:高野辰之の出身地豊田村の、岡野貞一の出身地鳥取市の久松公園入口にあるそうです。
因みに鳥取のキャッチフレーズは「山青き水清き ふるさと 久松山」だということです。

 今回は、ミュージックベルで全員で演奏したいと思います。(コメント:Saint Cecilia/みどり)



8.夏の思い出・・・・夏の曲といえば、やっぱりコレ! という感じです。
歌詞にある「尾瀬」は、群馬県だそうです。私は行ったことがないので、一度は行ってみたいと思っています。
 (コメント:Saint Cecilia/みどり)

尾瀬
水芭蕉


 歌詞に出てくる尾瀬は群馬県にあるの湿原地帯で、四季折々に数百種の高山植物が見られるそうです。
私は尾瀬には一度も行ったことがないのですが、この曲を聴くと尾瀬の風景が浮かんでくるようなとてもきれいな歌詞の曲です。
 作曲者の中田喜直さんも尾瀬には一度も行かないままこの曲を作曲したそうです。
 実際に水芭蕉が咲くのは5〜6月ですが、水芭蕉=夏の花というイメージが私にあるのはこの曲の影響だと思います。
まだ行ったことのない尾瀬、白く涼しげな花を咲かせる水芭蕉の風景を、想像し思い浮かべながら演奏したいです。(コメント:りぃ)



9.篤姫・・・・この曲はNHKの大河ドラマのオープニングテーマです。メロディーがとてもきれいなので、
ドラマを観ている人も観てない人もぜひ聴いてほしいです。(コメント:かなこ)



10.崖の上のポニョ・・・・映画「崖の上のポニョ」の主題歌です。
手が左右にたくさん動くので意外と難しく苦労しましたが、みなさんが楽しんでもらえるように演奏したいです。 (コメント:かなこ)



11.めぐり逢い・・・・私の大好きなアンドレ・ギャニオンの代表的な曲です。
私のテーマソングとして毎回弾きます。
※ストリングス(E・ピアノによる)をバックに入れての演奏です。

 この曲は1996年4月オンエアされた柴門ふみ原作のTVドラマ「Age'35 恋しくて」でBGMとして使われていましたが、
実はそれよりも前に、1995年10月〜12月に放送されたドラマ「恋人よ」や、様々なドキュメンタリー番組のBGMとしても使われています。

 しかし、私が初めてこの曲と”めぐり逢った”のは、確か、1992年の冬だったと思います。それからずっと弾き続けています。
気に入った曲は、どれだけ弾いても、何年経っても、絶対に飽きないし、
そのときそのときで、違う、いろんな「めぐり逢い」を心の中に思い描きながら、弾くと、とても気持ちがいいです。
 これからもずっと、「めぐり逢えた」人々に対して、
『ありがとう、あなたにめぐり逢えて私はとても幸せです』
という「感謝の気持ち」をこめて弾き続けていこうと思います。
 この曲については、こちらもご覧ください。(コメント:Saint Cecilia/みどり)



12.You Raise Me Up・・・・オリジナルは、アイルランド/ノルウェーのミュージシャン『シークレットガーデン(Secret Garden)』の楽曲で、
2002年のアルバム「Once in a Red Moon」に収録されています。
 作曲とキーボードを担当する男性のノルウェー出身のロルフ・ロヴランドと、
アイルランド出身の女性ヴァイオリニスト、フィオンヌアナ・シュリーのデュオです。

 2003年にアイルランドの歌手ダニエル・オドネルがカバーしヒットし、その後、多くのアーティストがカバーしています。
 
 今回演奏するのは、2006年トリノオリンピックのフィギュアスケートで金メダルを受賞した荒川静香が、
エキシビションで採用した、アイルランド出身の女性5人で構成される5人組の音楽グループ「ケルテック・ウーマン」
によるカバーをピアノ弾き語り楽譜にアレンジされたものです。 (コメント:Saint Cecilia/みどり)


When I am down and, oh my soul, so weary;
When troubles come and my heart burdened be;
Then, I am still and wait here in the silence,
Until you come and sit awhile with me.

You raise me up, so I can stand on mountains;
You raise me up, to walk on stormy seas;
I am strong, when I am on your shoulders;
You raise me up: To more than I can be.

There is no life - no life without its hunger;
Each restless heart beats so imperfectly;
But when you come and I am filled with wonder,
Sometimes, I think I glimpse eternity.

You raise me up, so I can stand on mountains;
You raise me up, to walk on stormy seas;
I am strong, when I am on your shoulders;
You raise me up: To more than I can be.
心が沈んで 精神が疲れたとき
悩みがあって 心に重荷を背負ったとき
僕はここで静かに待っていよう
あなたが来て そばに座ってくれるまで

あなたがいれば立ち上がれる 高い山にも登っていける
あなたがいれば立ち上がれる 荒れ狂う海にも歩いていける
僕が強くなれる あなたを信じ 頼っていれば
あなたがいれば立ち上がれる・・・本当の僕より強く



13.生きてこそ・・・・この曲の歌詞は、こう始まります。
 ママ 私が生まれた日の空は どんな色? パパ 私が生まれた日の気持ちはどうだった?

 サビでは
 生きてこそ 生きてこそ 今ここから始まる
 生きてこそ 生きてこそ 広がってまたつながる

 生きてこそ 生きてこそ 無限に羽ばたいてく夢
 生きてこそ 生きてこそ その根は 深く 太く 強く


 生きる力をもらえるって感じの歌で、まさに病院で演奏するにピッタリだと思います。
これがテレビアニメの主題歌だということも、子どもたちに自然に気持ちが伝わるような気がするので、
とってもいいなーと思います。

 
 今回は娘の優実とデュエットしま〜す♪(コメント:Saint Cecilia/みどり)



 演奏日のエピソード (Saint Cecilia/みどり)   2008年8月20日UP♪

 昨日の夕方、雷雨だったけれど、今朝はカラッと晴れていて、会場も少し暑かったですが、
演奏は、みんな、のびのびできました。

 今日のプログラムは、しっとり系が多かったので、
かなちゃんの「崖の上のポニョ」が一段と華やかで
楽しい感じで聴いていただけたのでよかったです♪
 また、今日は歌詞カードを 2階、3階の方々にもお渡ししたので、よかったです。
終わってから
優実が、
「歌詞カードだけじゃなくて、曲目のプログラムも渡したほうがいい」
という意見を言ってくれたので、次回から実行しようと思います。

 
りぃちゃんも、今日は出番が早かったけど、とても落ち着いて弾けていました♪

 優実とのデュエット「生きてこそ」は、今朝改めて ↑の動画を見ていたら、
最後のところで、今までやっていなかったハモリの部分を見つけた(聴きつけた?)ので、急遽取り入れました・・・・♪


 りぃちゃんの感想   2008年8月20日UP

 今日も、優実ちゃんと加奈ちゃんが来てくれて、歌があり、ベルも久しぶりに3人で演奏して楽しいコンサートでした。

 ソロ2曲は、プログラムの2・3曲目の早い順番でしたが、先生がコンサートが終わってから
「今日は落ち着いて演奏できたね」
 と言ってくれてうれしかったです。

 私は、1回目の演奏で集中して弾くということが普段から苦手なので
どの順番でも本番でいつでも集中できるように練習のときから心がけていきたいなぁと思います。
 練習のときは、甘えが出てついついもう1回弾き直したりしているので、気をつけたいです。

 『涙そうそう』では、2階の方が歌ってくれているのが聴こえてきてすごくうれしく思いました。
歌ってくださる方をおいてきぼりにしないように、「ゆっくり…ゆっくり…」と思いながら演奏しました。
もっとじっくり自分の音を聴けるように、来月もがんばります。

 連弾は、初めて加奈ちゃんと一緒に演奏しました。
加奈ちゃんは、本番3日前に楽譜を受け取ったばかりで、レッスンでも2回ぐらいしか合わせていないのに
ちゃんと強弱も表情もつけて演奏してくれてすごいなぁと思いました。
 最後のリタルダントのあとの入りも、スッと息をすってくれてばっちり合わせることができて、
それが自然にできる加奈ちゃんにやっぱりすごいなぁと思いました。

 加奈ちゃんには見習いたいところがいっぱい!またレッスン見学させてね。
今日は加奈ちゃんと連弾できてとても楽しかったし、うれしかったです。ありがとう♪。
 優実ちゃんと先生の『生きてこそ』は、写真を撮りがてら2階から初めて聴きました。
ピアノ音も優実ちゃんの歌声も2階まで”すぅ…”と昇ってくるように聴こえました。
とてもきれいでした。今日も楽しいコンサート、みなさんありがとうございました。

new かなちゃんの感想♪   2008年8月26日UP

 篤姫・・・弾き始めたとたんに緊張してしまって、うまく弾けませんでした。
      一度間違えたら連鎖的に間違えが多くなったり、途中で止まりそうになったりと、
      強弱も無かった気がします。悔いが残りました。(涙)

 崖の上のポニョ・・・この曲も止まりそうになりましたが、勢いで弾けた気がします。笑

            自分自身楽しんで弾けたし、演奏が終わってピアノの横に立つと、
            弾く前よりたくさんの人が集まって聴いてくださっていたので、とても嬉しかったです。

 「篤姫」の時のようにならないために、日頃から「お客さんに聴いてもらう」ことを意識して練習したいです。


Saint Cecilia(みどり)  「夏の終わり」
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かなちゃん   「篤姫」「崖の上のポニョ」

ゆうみ&Saint Cecilia(みどり)  「You Raise Me Up」「生きてこそ」


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