ハート飾り枠
         トヨタ記念病院 ハートフルコンサート
プログラム
           演奏:丹羽 みどり/きょーこ                     2005年2月16日(水)
ハート飾り枠
 
1 (連弾) ドレミの歌 映画「サウンド・オブ・ミュージック」より リチャード・ロジャース
 
2 (連弾) 「ウィーンの森の物語」より J.シュトラウス2世
   
3 (ソロ)きょーこ It's Only A Paper Moon Harold Arlen
 
4 (ソロ)きょーこ ノクターン Op.9-2 F.ショパン
 
5 (ミュージックベル) うれしいひなまつり 河村光陽
  
6 (連弾) うれしいひなまつり 河村光陽
  
7 (連弾) 大きな古時計 H.Cワーク
 
8 (連弾) エーデルワイス 映画「サウンド・オブ・ミュージック」より リチャード・ロジャース
 
9 (フルート&ピアノ)   ハイホー アニメ映画「白雪姫」より F.チャーチル
 
10 (フルート&ピアノ) 冬の夜 文部省唱歌
 
11 (フルート&ピアノ) 春よ来い 弘田龍太郎
  
12 (ソロ)みどり めぐり逢い TVドラマ「Age'35」より アンドレ・ギャニオン
 
13 (ソロ)みどり ぬくもりにふれて アンドレ・ギャニオン
 
14 (ソロ)みどり 言葉にできない 小田和正 小田和正
 
15 (連弾) 世界に一つだけの花 SMAP 槇原 敬之
コメント:
 今回はオープニングテーマ曲「ドレミの歌」と、どこかで聴いたことのあるクラシックは、
ワルツ王と言われたヨハン・シュトラウス2世の「ウィーンの森の物語」をピアノ連弾にアレンジしたものです。
 ミュージックベルと連弾、フルートは冬のイメージの曲や、季節にちなんだ曲を中心に選んでみました。


ソロ曲コーナーについて
☆It's Only A Paper Moon・・・・今度、ハートフルで何を弾こう」って『月刊ピアノ』をぱらぱらっとめくっていたときに、目にとびこんできたのがこの曲です。偶然なんだけれど、なつかしい再会。
 この曲は、1932年の『ザ・グレート・マグー』(演劇作品)のために書かれました。
翌年ミュージカル映画『テイク・ア・チャンス』に使われ親しまれるようになり、1943年にナット・キング・コールが歌って大ヒットしました。
 また、1973年の映画『PAPER MOON』でもテーマ曲に使われています。当時9歳のテイタム・オニールが、実の父親ライアン・オニールと出演しました。
 「信じ合えば、愛し合えば、助け合えば、紙のお月様だって、ほら!本物に見えるでしょ」・・・そういう曲です。
 私がこの曲を最初に聴いたのは短大生だった頃。どこかでこの曲を耳にして、「あ、この曲好き!」。その頃はピアノとはもう遠ざかっていました。
 短大生の頃は、ゴスペルをはじめとする黒人音楽にはまっていました。ジャズもその中のひとつでした。
ゴスペルは入りやすかったのですが、ジャズは・・・。背伸びして聞いていました。黒人アーティストによる前衛的ジャズ。何か惹かれるのだけれど、曲自体はまったく、ぜーんぜん分かりませんでした(苦笑)。分からないくせに背伸びしていた時、ふと耳に飛び込んできた『It's Only a Paper Moon』は、とてもとてもなじみやすかったのです。
 こういう「あの頃」の「あ、この曲好き!」を自分で奏でる時、ピアノを再開してよかった・・・としみじみ思います。
 自分が楽しんで弾けて、聞いてくださる方とひと時を分かち合えたらうれしいです。
(コメント:きょーこ)

☆ノクターン OP.9-2・・・・初挑戦のショパンです。今度PTNAでも弾く予定ですが、よく知られているクラシック
なので、病院で弾いても違和感はないと思い、この曲を今月は弾かせていただくことにしました。
 「夜想曲」の名のとおり、曲に浸って想いをのせることができたら、きっと音にもその気持ちがあらわれてくれると思います。
・・・ので、歌って浸れるように技術と体(指)づくりに励む日々です。
 今積み上げているものが、積み上げたなりに出せて、それを聴いてくださる方と共有できたらいいなあと思います。
(コメント:きょーこ)

★めぐり逢い・・・・大好きなアンドレ・ギャニオンの代表的な曲です。私のテーマソングとして毎回弾きます。この曲に込めた思いはこちらをご覧ください。(コメント:碧)

★言葉にできない・・・・ダウン症の男の子「秋雪くん」の成長やご両親の想いを写真と言葉で綴った、某生命保険会社CMで使われていた曲で、初めて聴いたときから気になっていました。
 そして、この曲が載っている小田和正の楽譜を購入したものの、今ひとつそのピアノアレンジが気に入らず、本棚にしまってあったのですが、
昨年10月に「秋雪くん」のことがTVドラマ化されたとき、この曲が主題歌として使われました。
そしてその後『月刊ピアノ』にこの曲のピアノアレンジ楽譜が掲載されているのを発見し、弾いてみたらなかなか良いアレンジだったので、今回この曲を弾こうと思いました。
 実は私の母(現在75歳)は約40年間、小学校の教師をしていましたが、その中の10年ほどは、特殊教育に従事しており、様々な障害児の子とも親密に関わりあっていました。
 その頃私は母と同じ小学校に通っていましたので、母とその生徒さんたちやそのご家族の方々とのかかわりあいを身近に見ていて、感動もしました。その頃のことは今でも鮮明に記憶に残っています。
 その頃の母の生徒だったダウン症の方は、ずっと地元の会社に勤めておりましたが、最近、その会社が倒産し、仕事もなくなってしまいすっかりふさぎこんでしまって、両親とも口をきかなくなってしまったとの連絡を受け、母がたづねて行くと、その生徒さんは、母にだけは嬉しそうに話をしてくれたそうです。
 その話を聞き、私は暖かい気持ちになれました・・・・そんな思いもこめて弾きたいと思います。

★ぬくもりにふれて・・・・大好きなアンドレ・ギャニオンの曲です。あたたかな気持ちのこもった音色で弾きたいです。(コメント:碧)



new 演奏日のエピソード  2005年2月16日UP♪

 今日は小雨の降る多少気温は暖かめな日でしたが、私は昨日からどうやら娘から風邪をうつされたらしく、くしゃみ・鼻水・咳で・・・・!
病院に着き、きょーこさんが持っていた鼻炎の薬をわけてもらい、演奏中はなんとか持ちこたえることができました。
 しかし・・・・! 「言葉にできない」のときに、ポケットに入れておいたホッカイロがまさに「言葉にできない」ほど熱くなりすぎ、熱さをこらえて最後までなんとか弾きました・・・・(汗;)
 次のエンディング曲「世界に一つだけの花」の前に、ポケットからつまみ出し、ポイッと部屋の隅っこに投げたときに、
聴衆の方々から笑いをとり、あ〜、こりゃ今日のコメントネタだなーとにんまりしてました。、(^◇^;)

 さて、真面目なコメントをば!
 今日は比較的年配の方が多く、「うれしいひなまつり」「大きな古時計」「冬の夜」「春よ来い」「エーデルワイス」も、一緒に口づさんでくださり、暖かい感じのコンサートとなりました♪

new きょーこさんの感想   2005年2月17日UP♪

 今回も多くの方が聞いてくださいました。
2階からもピアノに合わせて歌う声が聞こえてきて、うれしかったです。

 先生は風邪でしたが、体調の悪さを感じさせない演奏で、特にソロは聞き入ってしまいました。

私自身の演奏については、現時点の「私なり」の演奏だったかなと思います。
(注:「私らしい」ではありません)。

ハートフルコンサートのあの場で、「あの場の時点の私」の中に培われたものが(良くも悪くも)素直にでたなーーーというかんじです。
 「良くも」というのは・・・。
以前はあがったり緊張したり、音が聴けなかったり、その他いろいろの原因で、「練習したなりに」演奏できなかったこともありましたが、今は、そういうことはないみたいです。
 「悪くも」というのは、練習がたりなかったり技術がたりなかったり、ここ一番のふんばり不足だったり。
そういうものもそのまま出ますが、最初から自覚があるので心理的ダメージはありません。
淡々と今後も練習するのみです。

 『It's Only a Paper Moon』は準備不足だったので、やはりそれなりに。止まりこそしませんでしたが、
うーん、ノリって難しいです。今後に課題を残しました。
 『It's Only a Paper Moon』の出来を次の『ノクターン』に引きずらなかったので、
「今」に集中するという点に関してはOKでした。

 連弾もソロもフルートも、多少のミスはあれど、そのときどきの「今」に集中して、
培ったなりのものを出せるようになってきたな〜と思います。

 細かい点を言えば、先生が後で指摘してくださったように課題は盛りだくさんですが、
これは未来へのステップです。
 聞いて下さる方から何らかの反応があると嬉しくなります。音楽は究極のコミュニケーションだとしみじみ感じます。
そして、もっと上手に--というより、心を表す弾き手に--なりたいなあ〜と思いマス。

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