ハート飾り枠
         トヨタ記念病院 ハートフルコンサート
プログラム
      演奏:丹羽 みどり/きょーこ/IZU/MIYU           2004年5月25日(火)
ハート飾り枠
 
  1 (連弾) ドレミの歌 映画「サウンド・オブ・ミュージック」より リチャード・ロジャース
   
2 (ソロ)IZU エール G.ムファット
 
3 (ソロ)IZU Summer 映画「菊次郎の夏」より
トヨタ・カローラCF曲
久石 譲
 
4 (ソロ)きょーこ ガボット 「フランス組曲」より 第5番 BWV.816 J.S.バッハ
 
5 (ソロ)きょーこ アラベスク 第1番 ドビュッシー
 
6 (ミュージックベル)
  エデンの東 映画「エデンの東」より レオナルド・ローゼンマン
編曲:丹羽みどり
 
7 (ソロ)MIYU 銀河鉄道999 ゴダイゴ
アニメ「銀河鉄道999」より
タケカワ ユキヒデ
   
8 (ソロ)MIYU 戦場のメリークリスマス 映画「戦場のメリークリスマス」より 坂本 龍一
  
9 (ソロ)MIYU 長い間 キロロ 玉城 千春
 
10 (フルート&マンドリン&ピアノ)       
晴れた日に 映画「魔女の宅急便」より 久石 譲
編曲:丹羽みどり
          
11 (フルート&マンドリン&ピアノ)   
いつも何度でも 映画「千と千尋の神隠し」より 木村 弓
編曲:丹羽みどり
  
12 (ソロ)みどり めぐり逢い TVドラマ「Age'35」より アンドレ・ギャニオン
 
13 (ソロ)みどり 涙そうそう 夏川りみ 作詞:森山良子
作曲:BEGIN
 
14 (ソロ)みどり ハナミズキ 一青 窈
TVドラマ「火曜サスペンス劇場」主題歌
作詞:一青 窈
作曲:マシコタツロウ
   
15 (連弾) 世界に一つだけの花 SMAP 槇原 敬之
コメント:
 今回は、5月30日のピアノステップに参加される生徒さんの練習の場として演奏させていただく要素が多いです。
また、いつものように連弾曲にかける練習時間をステップの曲のみに集中していただけるという事情もあってのことです。
 ということで、今回は連弾はオープニングテーマ曲「ドレミの歌」と、エンディングの「世界に一つだけの花」のみです。
 ミュージックベルは懐かしい映画音楽を選んでみました♪ (コメント:碧)

ソロ曲コーナーについて
☆エール・・・・「エール(仏)」は、「アリア(英)」と同意義的な曲で、歌曲です。
 とても優しい感じの曲で、静かな教会の中で、数人の人がアカペラでハモって歌っているような、そんな雰囲気をピアノで出せたらいいなあ、と思います。(コメント:IZU)

☆Summer
・・・・車のCMや、映画で使われていた曲です。私がこの曲を弾いていて思い浮かぶのは、題名のごとく、やはり「夏」です。
 でも、ただの夏じゃなくて、子どもの頃の夏休み。じりじりと暑い中、今のように車で移動するのではなく、歩いたり自転車に乗ったりして、学校の裏山とか、神社とかいろんな所をわくわくしながら動きまわって遊んでいた頃を思い出します。
 この曲は、とてもシンプルなつくりではあるけれど、その爽やかなメロディーにのって、聴く人、弾く人それぞれがもっている、懐かしい夏を思い出させてくれるような曲だと思います。(コメント:IZU)

☆ガボット
 「フランス組曲第5番」の4曲目の曲です。ガヴォットとは、17〜18世紀フランスの舞曲で、飛び跳ねるようなステップが特徴の踊りだそうです。
 「フランス組曲第5番」の「ガヴォット」も快活でとても可愛らしい感じ。弾いてるだけで楽しくなります。
 でも、私だけが自己満足するのではなくて、聞いてくださる方が楽しくなってしまうような、楽しく可愛らしい感じを出したいです。
 私自身の課題は、軽いチェンバロ的な音でこの曲を演奏することです。バッハは大好きな作曲家なので、バッハ先生に笑顔になってもらえるように弾きたいです。(コメント:きょーこ)

☆アラベスク第1番
 ピアノ曲の「2つのアラベスク」の第1番にあたる曲です。初期のドビュッシーのピアノ作品の中では印象主義的な度合いが低いと言われています。
 でも、私にはとても印象深い曲です。多分、こどもの頃に初めて聞いた印象派の曲だったからかもしれません。絶え間なく流れる(でも激流ではない)水が曲線を描き、枝分かれしてたくさん支流を作り、模様を描いているような、柔らか〜い、すべるような線ですべての音符が並べられているイメージ。とても好きな曲のひとつです。
 私自身のイメージを、ドビュッシーの意図に重ねあわせて、ギクシャクしないように流れるように演奏できるよう、練習中です。
 なお「アラベスク」は直訳では「アラビア風」の意味ですが、ここでは「アラビア美術に見られるような装飾模様」を意味しているということです。風呂敷の唐草模様を思い出していただければイメージしやすいかもしれません。『ベルサイユのバラ』ファンの方は、貴族のお嬢様方のドレスに枝分かれした草のような模様があったのを思い出していただけば、もっとイメージが湧きやすいかもしれません。
 きっとドビュッシーは音でこの模様を綴りたかったんだろうなあって思います。作曲者に「ヲイ!」と怒られないようにしなくては。(コメント:きょーこ)

 今回の2曲について、作曲された時代によってタッチも弾きかたも違うのが、面白いです。音楽を通して違う世界と違う時代を、ほんの少しだけ、垣間見せてもらっているんですね。それでも時を越えて、国を越えて、名曲が名曲として残って、人々に愛されているっていうのが訳もなく嬉しいです。すべて人は、きっと同じ心を持っているんだなあって思えて、更にピアノが好きになります。名曲を迷曲にしてしまわないように、心をこめて弾きたいです。(コメント:きょーこ)

☆銀河鉄道999・・・・松本零士先生のアニメTV版「銀河鉄道999」は子供の頃に見てました。
全編は見てませんが「車掌」「メーテル」「鉄郎」をおぼえています。
 さよなら銀河鉄道999のアンドロメダ終着駅でたしか終わりだったような気がします。
 この曲はゴダイゴのタケカワさんが歌っていた劇場版「銀河鉄道999」の主題歌です。
 歌詞の中の 「新しい風に心を洗おう」 というのと 「A never ending journey  A journey to the stars」
という部分を感じて弾こうと思います。とても希望的な列車だと思います、この列車は。(コメント:MIYU)

☆戦場のメリークリスマス
・・・・坂本龍一、デヴィッド・ボウイ、トム・コンティ、ビートたけし。
この4人が戦場という極限なる状況で織りなす人間模様を描いた作品です。
 この映画に主演もした坂本龍一は演技はどうかわからないが主題曲「戦場のメリークリスマス」で素敵な曲を残しました。
 雰囲気の好きな曲です。愛の花が咲かない西洋と東洋の関係を見事に五線譜にのせています。
札幌で育ったので、純白の雪景色を思い描きながら、戦場の赤い人間模様を淡々と弾こうと思います。(コメント:MIYU)

☆長い間・・・・「長い間」でデビュー後、演奏はピアノのみのシンプルな構成ながら、伸びやかで艶のあるヴォーカルと、泣きのメロディー、2人の朴訥としたキャラクターで一気にお茶の間の人気者となったKiroroの記念すべき1stアルバムの1曲目の曲です。
 玉城本人が言う通り曲作りの思想である「誰かに手紙を送る気持ち」は一曲一曲に存分に込められており、それが聴く者のハートを打つのだろう。
 歌詞のなかの 「いつも一緒にいられなくて淋しい」 というのと 「久しぶりに逢った時の 君の笑顔が胸をさらっていく」 という部分が好きです。
 実際に居なくても誰かを感じれるんだなぁ心は、と思って弾こうと思います。(コメント:MIYU)

★めぐり逢い・・・・私のテーマソングとして、毎回弾きます。この曲に込めた思いはこちらをご覧ください。(コメント:碧)

★涙そうそう・・・・2002年12月31日に、日本レコード大賞にて作詩賞を受賞された森山良子さんの作詞です。
 森山さんは、若い頃に大好きだったお兄様を亡くされた経験から、この曲に、いろんな思いをこめています。
自分と同じように若いうちにご家族の誰かと死別した方が多く、その悲しみから長い間立ち直れずにいることも知り、この曲で少しでも心に安らぎをあたえられたら・・・・という思いをこめていらっしゃいます。
 亡くなった人達がそれぞれの大切な人を見守ってくれているのだから、自分達は彼らが長く生きられなかった分を精一杯、前向きに元気を出して、与えられた命を生きていくのが務め・・・・という思いと共に、
そして、早く悲しみを乗り越え、いつも、いつまでも想い出し、いつくしむという事も自分達に出来る素晴らしい事だという思いもこめていらっしゃいます。
 今回弾くのは、夏川りみさんの歌っている曲のピアノアレンジ楽譜です。
夏川さんの歌声も綺麗で好きですが、私はやっぱり、この曲を作詞したご本人の森山さんが歌っている「涙そうそう」の方が好きです。
 森山さんの歌声には、何か「こだわり」とか「強い思い」を感じるのです。
私は、森山さんのこの曲にこめた「思い」を大事にし、私なりのベストを尽くした音色で表現したいと思います。(コメント:碧)

★ハナミズキ・・・・「ハナミズキ=花水木」は別名アメリカヤマボウシともいい北アメリカ東部産の花木です。アメリカでの名称はドッグウッド(ダグウッド)、バージニア州の州花ということです。
 1909
年から数年にわたって、当時東京市長の尾崎行雄氏がアメリカ合衆国に桜の苗木を贈ったその返礼として1915年に東京市に贈られたのが日本でのハナミズキのはじまりで、日米親善の木として有名になったそうです。
 この曲は、一青窈さんがアメリカの同時多発テロをきっかけに作られたとされています。
自分の大切な人とさらにその人の大切な人が幸せである事を
”君と好きな人が百年続きますように〜ハナミズキより”
と願う歌です。
 私が特に歌詞の中で特に気に入っている言葉は、
「薄紅色の可愛い君のね 果てない夢がちゃんと終わりますように 君と好きな人が百年続きますように」
「どうぞゆきなさい お先にゆきなさい 僕の我慢がいつか実を結び 果てない波がちゃんと止まりますように 君と好きな人が百年続きますように」
あなたの夢がちゃんと叶いますように、私は遠くでいつも思っています。
あなたを苦しめるすべてのことがいつか必ず終わり、あなたが幸せになれますように、いつも思っています。
という気持ちを込めて弾きたいと思います。(コメント:碧)


new 演奏日のエピソード  2004年5月25日UP♪

 今日は、7人くらいの方が、最初から最後まで、ずっといすに座り、聴いてくださいました。
今回のプログラムは、PTNAピアノ・ステップの予行練習(?)ということで、クラシック曲がいつになく多かったのですが、
よく聴いてくださいました。よかったです。
 3人とも、それぞれにがんっばってベストを尽くして弾けていたと思います。
いろいろと反省するところもあったと思いますが、それもまた、このコンサートで「勉強」させていただいているということが実感でき、
「ボランティア」=「他人の為にしてあげている」という感覚ではなく、今後の自分自身の課題や励みになるので、本当にこのコンサートをさせていただいていて、ありがたく思います。

 今日は、私の出番が少なかったので、コメントは私がしゃべりました。できるだけ、興味を持って聴いていただきたかったので、それもよかったと思います。

 ミュージックベルの演奏は、4人でやりました。4人全員で合わせての練習をする機会がなかったので、ぶっつけ本番状態でしたが、すごくうまくいきました。自画自賛になりますが、これには本当に、感動しました。
ベルの演奏が終わると、階上から、
「ハンドベル? いい音だったねぇ・・・・」というような話し声が聞こえてきました。なんか、ほっとしました。(にこり♪)

 今回は、IZUさんが参加してくれたのでフルートとマンドリンのデュエットにピアノ伴奏で、癒しの音色が病棟に響き渡り、とてもいい雰囲気でした。

 さて、私のソロ演奏ですが、今回は、「涙そうそう」と「ハナミズキ」「世界に一つだけの花」の歌詞をプリントしてもって行き、一緒に歌ってくださいと言ってから、弾き始めると、みなさん、演奏に参加していただき、歌ってくださいました。
すべての演奏が終わった後、歌詞のプリントがほしいと言って話しかけていただきました。
こんなちょっとしたことでも、ああ、やってよかったなって思いました。

 本当に、このハートフルコンサートは、わたしにとって、生徒さんたちにとってもいろんな意味でよい機会だと思います。
演奏させていただけて本当にありがたいと思います。これからも毎月欠かさず続けていきたいと思います。

newMIYUさんの感想

 何ケ所かミスしたけど、いい経験させていただきました。
人前で弾くってやっぱりあがります。修行しないとだめだと思いました。
聞いている人にとってのピアノが弾けるように頑張りたいです。


newきょーこさんの感想

 プログラムがアップされたとき、私が弾く曲のコメントにバッハ先生とドビュッシー先生に怒られないように・・・みたいなことを書きました。

 バッハ先生は・・・。
「まあ、あがっちゃったねえ。でも音楽としての流れは止めなかったかな。次回は音をよく聴いて弾くこと!特にフレーズごとに両手の音のバランスを考えてね」という忠告をいただきそうな気がします。

 で、ドビュッシー先生は・・・。
多分、ムンクの『叫び』のポーズで「おーまいがーーーっ」とフランス語で叫んでいらっしゃったのではないかと。ごめんなさい、ドビュッシー先生・・・。

 久々に「間違えるのが怖い病」発病しました。ミスタッチを頻発しながらも立ち直りながら最後まで弾き続けたので、少なくとも音楽は止めはしませんでした。
あれが私のあの場でのベストだったんだと思います。うーむ。

 でも、落ち込むことはなかったです。演奏直後も次のことにスグに頭が切り替わりました。
落ち込まない強さ、切り替えの早さは、ハートフルコンサートに継続出演させていただいているおかげで身につきました。
だから最後の連弾は気持ちよく弾けました。ちょっと最後の方で走ってしまいましたが(碧先生、ごめんなさい)。

 今日のコンサート後にピアノのレッスンを受けたのですが、そこでいただいた注意やアドバイスで、いかに私がおそるおそる「アラベスク」を弾いていたかに気づかされました。・・・どうしてそんなに怖がりになっちゃったんだろう?ひとつひとつの音に気をとられすぎていた気がします。

 今日の(捨てるべき)キーワード:恐れ。

 家に帰って、玄関からピアノの前に直行して、レッスンでアドバイスを頂いたポイントをさらいました。そして、なんとなく私なりの「アラベスク」がつかめてきた気がします。あとはベストを尽くすのみ。ふっきれました。

 今日はコンサートとレッスンふたつが重なったからこその、気づきと心の姿勢の再確認でした。
この学びを生かさなくっちゃ!です。もちろん来月のハートフルコンサートにも。毎回書いてる気がしますが、こういう機会をいただけることは、本当にありがたいと思います。

new IZUさんの感想♪(2004.5.30UP)

 今回は、ハートフル参加2回目でした。曲は、PTNAステップに向けて練習していた曲を2曲弾かせてもらいました。
 わりと最初の方に出番があったので、曲前にものすごく緊張することはなかったのだけど、弾いていた時の自分の演奏が思い出せないので、たぶん頭がまっしろだったんだと思います。
 ただ、止まらなかったし、走って弾くこともなかったし、弾き終わった後に、「しまった〜」と思うこともなかったので、きっとわりと良い状態で弾けていたのかもしれません。
が、自分の音をしっかり聴いて弾けていない、ということなので、どんな状況でもよく音を聴いて弾けるようにならないといけないなあ、と感じました。

 ミュージックベルは、ほんとにぶっつけ本番!家でチョコの箱を3つ用意して、少し練習したわりには、右手に「ラ」の音をにぎりしめたままで、左手に「ソ」を持つのを忘れていて、曲の途中であわてて持って演奏しました。でも、全体的にはとても素敵な音色が響いていたと思います。

 マンドリンは、ふだん弾くことがあまりないので、逆にとても弾いていて楽しかったです。調弦がイマイチだったのがマイナスポイントだったけど、フルートとピアノと合わさって、良い演奏になったと思います。

 久々にハートフルに参加させてもらいましたが、患者さんが喜んでくれると、やってる方もほんとに嬉しいです。目をつぶってじっと聴いてくれている方や、一緒に歌ってくれた方、終わった後に、歌詞カードを次までに覚えるから、ともらっていってくれた方、音楽を通してちょっとしたふれあいがあって、とても良い経験をまた一つすることができました。
 また、仕事が休めるときがあったら、参加しようと思います。

       
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