久石 譲 (JOE HISAISHI)


※ 私が特に気に入った作品を私なりの解釈で紹介していきます。

new新しい楽譜紹介(2003.11.04UP)

楽  譜   ・   曲  名   ・   曲   想   な   ど
Summer
オーケストラ・ヴァージョン
北野武監督の映画「菊次郎の夏」のテーマ曲。
2002年まで、トヨタ・カローラのCF曲としても使われていました。
特に中間部の「そよ風が吹いているようなさわやかなメロディー」はしみじみとしていてキレイです。

いろいろなアレンジでいろいろな出版社から楽譜が出ていますが、私はこのアレンジが一番弾きやすく、ハーモニーもきれいでおすすめです。
出版社:ドレミ楽譜出版社
定価:400円
  
久石さまが以前、月刊ピアノのインタビューで
「この曲集(CD)は、より多くの方に楽しんでもらいたいので、あえてツェルニー30番程度のテクニックで弾きこなせるようにアレンジした」というようなコメントがありました。
そんなところからも、久石さんの「音楽を愛する気持ち」が伝わってきます。

出版社:全音楽譜出版社
定価:1,400円
Summer 久石譲さま自らがアレンジされた作品。ツェルニー30番練習曲集に相当する、以外に簡単で弾きやすく、
なおかつテクニックも身に付くという優れたアレンジです。
オーケストラ・バージョンとは全く違うアレンジで、快活な明るいイメージです。
特に曲の終わり方は、かっこいい!
久石さまがこの曲を2003年のコンサートツアーで弾かれた際には、終わりの和音をトレモロで弾いていらっしゃいました。
アシタカとサン 宮崎駿監督映画「もののけ姫」の挿入曲。
映画の最後のシーンで使われています。
平和がもどり、大地に草木が茂り、アシタカとサンが、「ずっと友達だよ」みたいに、
本当にほのぼのというか、「あ〜、よかったね〜〜〜〜♪」という感じです。
私が特に気に入っているところは、中間部のしみじみとちょっと切ない感じのフレーズ。
ちなみにここの時には映画では、アシタカとサンが、
「それぞれ別の場所で生きていくけど、お互いに お互いのことは忘れないし、ずっと友達だよ・・・・(:_;)」
と言っている場面です。
la pioggia la pioggia(ラ・ピオッジャ)」はイタリア語で「雨」という意味です。
「時雨の記」という映画の曲です。
 「時雨(しぐれ)」というのは、初冬の頃、一時、風が強まり、急にぱらぱらと降っては止み、数時間で通り過ぎてゆく雨のことですが、
私のこの曲のイメージは、「にわか雨」が降り始め、次第に強くなり、雷が落ちると、急に雨がやみはじめ、最後にはお天気が少しずつ回復し、雲の隙間から青空が見えてくるというイメージです。
 私は、そういった天気になぞらえて、この映画のストーリーを思い出しながら、また、自分にとって「ある事件」が起きたときの気持ちの変化というものを音で表現して弾いています。また、この曲が使われた映画のストーリーを曲になぞらえて、表現しています。
Friends 本当の友だちって、良いこともそうでないことも何でも言い合える仲だと、私は思います。
時には喧嘩になるかもしれないけど、それでも最後には分かり合えて、
本当の友だちになれてよかったね、ありがとう・・・・っていう感じ。
この曲からは、そんな雰囲気を感じます。
  
Asian Dream Song

※私はこの楽譜に、
CDを聴き、耳コピーした音も書き加えて
弾いています。
2003年のトヨタ・カローラのCMで使われている曲です。
音階の第4度音と第7度音、つまり、「ファ」と「シ」の音を欠いた5音音階・・・・いわゆる、
「ヨナ抜き音階=日本的音階」を使ったテーマ部分によって、より一層アジアの香りがします。
 私がこの曲を弾くときのイメージは、「祭り」のイメージ。
 全体のテーマとなるしみじみとしたメロディ部分は、髪をアップにまとめ、肩から首にかけた絹のショールを使って優美に舞う、中国服の美しい女の人。
 中間部分は、竜が出てきて、剣を持った勇敢な騎士たちが戦いを繰り広げる舞。
みごと竜を討ち取り、また中国服のきれいな女たちが舞う。
 そして最後は祭りを締めくくる花火が夜空に広がる。
 そんなイメージで弾いています。
出版社:kmp
定価:500円
  
「エチュード」というだけのことはあり、1曲1曲にどんなテクニックの習得のためかという「コメント」がついている。
また、一つ一つに「ストーリ」も書かれており、イメージが捉えやすい。
レヴェルとしてはツェルニー30番程度。

ドビュッシーの作品をにおわす作品が多く、両方を聴きくらべ、弾きくらべれば、2倍楽しめます。
また、そういう「におい」を微妙に残し、聴く人、弾く人にまるで「宝探し」をさせてくれているような、「パロディ(?)」のセンスの良さが、本当に面白く、さすがだなーと思います。
 今のところ、私が感じたドビュッシーの作品名書いておきます。もし、ご意見などありましたら、ぜひぜひ伝言板にてお知らせください。

出版社:全音楽譜出版社
定価:1,500円
Silense ベルガマスク組曲の「月の光」
Bolero 子供の領分の「雪は降っている」
Choral  
MoonlLight ベルガマスク組曲の「月の光」
MONOCHROMATIC  
月に憑かれた男 ベルガマスク組曲の「パスピエ」
impossible Dream  
夢の星空  
Dawn Flight  
a Wish to the Moon 子供の領分の「ゴリウォーグのケークウォーク」。おなじみ、キリン一番絞りのCMの曲です。
 
new
上に紹介した楽譜は、ツェルニー30番程度のアレンジ。それでは物足りないという方には、
こちらの楽譜がおすすめです。

収録曲は、Silense、impossible Dream、夢の星空、a Wish to the Moon の4曲。

出版社:kmp
定価:600円

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