ハート飾り枠
         トヨタ記念病院 ハートフルコンサート
プログラム
      演奏:丹羽 みどり/きょーこ                      2004年9月29日(水)
ハート飾り枠
 
  1 (連弾) ドレミの歌 映画「サウンド・オブ・ミュージック」より 作曲:リチャード・ロジャース
編曲:秋山さやか
 
2 (連弾) ワルツ Op.39 No.15 作曲:ブラームス
編曲:ヤマハ音楽振興会
   
3 (ソロ)きょーこ 虹の彼方に 映画「オズの魔法使い」より 作曲:E.Y.ハーバーグ
 
4 (ソロ)きょーこ Two of Us 映画「ふたり」より/アルバム「My Lost city」から   作曲:久石 譲
編曲:Asako Tanaka
 
5 (連弾) 森のくまさん アメリカ民謡 作詞・作曲:馬場祥弘
編曲:ヤマハ音楽振興会
 
6 (連弾) To Love You More セリーヌ・ディオン 作曲:D.フォスター
編曲:上明子
 
7 (連弾) 月夜の物語り
月の砂漠(佐々木すぐる)〜月(作曲者不詳)〜荒城の月(滝廉太郎)〜月夜(フランス民謡)
編曲:野呂芳文
     
8 (ミュージックベル)
赤とんぼ 文部省唱歌 作詞:三木露風
作曲:山田耕筰
編曲:丹羽みどり
  
9 (フルート&ピアノ)       
赤とんぼ 文部省唱歌 作詞:三木露風
作曲:山田耕筰
編曲:美野春樹
          
10 (フルート&ピアノ)   
うさぎうさぎ わらべうた 作詞・作曲者不詳
  
11 (フルート&ピアノ)
  Sing カーペンターズ 作曲:Joe Raposo
編曲:丹羽みどり
 
12 (ソロ)みどり めぐり逢い TVドラマ「Age'35」より 作曲:アンドレ・ギャニオン
 
13 (ソロ)みどり Your Song
僕の歌は君の歌
エルトン・ジョン 作曲:Elton John&Bernie Taupin
 
14 (ソロ)みどり かたち あるもの TVドラマ「世界の中心で愛をさけぶ」主題歌
柴咲コウ
作詞:柴咲コウ、山本成美
作曲:小松清人
    
15 (連弾) 世界に一つだけの花 SMAP 作曲:槇原 敬之
コメント:
 今回はオープニングテーマ曲「ドレミの歌」と、どこかで聴いたことのあるクラシックは、ブラームスのワルツ。
 連弾、ミュージックベルとフルートでは秋にちなんだ曲を中心にしました。

 ところで、今回ちょっとした偶然に私は驚いています。
今回連弾曲に選んだエリーヌ・ディオンの「To Love You More」は、TVドラマ「恋人よ」(1995年10月〜12月フジテレビ系にて放映、野沢尚脚本、出演:鈴木保奈美、岸谷五朗、鈴木京香、佐藤浩市ほか)の主題歌でしたが、
偶然にも今ちょうど再放送されています。(9月22日まで放送)
 また、こちらにもコメントしてあるとおり、私がいつも弾くアンドレ・ギャニオンの「めぐり逢い」も、このドラマのBGMで使われていたのです。

 それから、きょーこさんが弾く「Two Of Us」も、最近まで放送されていたTVドラマ「君が想い出になる前に」(出演:椎名桔平、観月ありさ)でもBGMとして使われていました。


ソロ曲コーナーについて
☆虹の彼方に・・・・映画「オズの魔法使い」の中で使われた曲。なんとこの映画、1939年に作成されたものです。そのころから現在まで親しまれてきた、とてもポピュラーな曲です。
 私の愛弟子「きょーこさん」のテーマ曲として、ほぼ毎回弾いています。(コメント:碧)
「いつも心に希望のともしびを・・・・」「虹の彼方には、輝く希望の未来が待っている♪」というイメージを音楽で表現します。(コメント:きょーこ)

☆Two of Us
・・・・この曲は、1991年大林宣彦監督映画『ふたり』の主題歌のメロディとして使われました。
主題歌のタイトルは「草の想い」です。
 10年ほど前、何気なくテレビをつけるとこの映画を放映していました。最後に流れた「草の想い」を聞いた瞬間。
----!!! このメロディ、すごく好き!
 早速CDを入手して、その時初めて久石譲さんの作曲ということを知りました。その頃は既にに久石さんのファンだったので、メロディに惹かれたのも妙に納得してしまいました。
 みどり先生の所でレッスンを受けるようになってから、久石さんのCDや楽譜を買っていくうちに「Two of Us」と出会いました。
 「あー。『草の想い』だ。いつか絶対弾きたい〜!」
・・・というわけで、私にとって「Two of Us」は、「草の想い」のイメージと重なっています。「草の想い」のイメージを大切にしつつも私なりの「Two of Us」を奏でることができたら嬉しいです。
(コメント:きょーこ)

★めぐり逢い・・・・私のテーマソングとして毎回弾きます。この曲に込めた思いはこちらをご覧ください。(コメント:碧)

★Your Song・・・・イギリスのピナーで1947年3月25日に生まれたエルトン・ジョンは、4歳の時にピアノを始め、11歳の時にロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージックの奨学生となります。1970年にセカンドアルバムに収録されたこの"YOUR SONG(僕の歌は君の歌)"の大ヒットでスターの仲間入りをはたし、94年にはディズニー映画「ライオン・キング」の音楽を担当しアカデミー賞歌曲賞を受賞して以来、映画・ミュージカルジャンルでも活躍しています。
日本でも東宝映画 エンジェル 僕の歌は君の歌(1992)(主演:織田裕二)で、この曲が使われました。(コメント:碧)

★かたち あるもの・・・・この曲は、今年ヒットした映画「世界の中心で、愛をさけぶ」がTVドラマでも放送され、その主題歌として柴咲コウが歌っています。
 原作は「世界の中心で、愛をさけぶ (片山 恭一 著)」。発行部数200万部突破というベストセラー小説です。
 ドラマでも映画と同じように、「喪失感」だけでなく、「生きる力の再生」を描いています。そして、映画の主題歌となった平井堅の「瞳をとじて」と同様に、この「かたちあるもの」でも、歌詞とメロディーによってそのメッセージがうまく表現されていると思います。
 ちなみに、平井堅の「瞳をとじて」は「朔」の気持ちを、そして、柴咲コウの「かたちあるもの」は「アキ」の気持ちを歌っています。
(コメント:碧)


new 演奏日のエピソード  2004年9月29日UP♪

 今日は朝から台風の影響で、とっても雨降りな一日でした。
 譜面台3個とミュージックベルと楽譜とバッグを持ちながら傘をさして病院の駐車場から玄関までの道のりは大変でしたが、
たまには雨も風情があっていいし、雨降りの日があってそういった苦労をするからこそ、晴れている日はありがたいのだと感謝できます。

 今日も、いつものように歌詞を印刷したものを持って行きました。
特に「赤とんぼ」や「世界に一つだけの花」は、みなさん一緒に歌ってくださり、弾いていてとても楽しかったです。

 自分の演奏はいつもどおり、自分の世界にのめりこみ、ひたすら音色や音楽表現のことを思いながら弾けました。
ペダリングも、その場で音を聴きながら、いつも自宅では踏んでいるところだけれど、この場では響きすぎるのでここは踏まずに・・・・など、その場で音を聴きすぐさま対応できるという技もすっかり身につきました。

 きょーこさんも、ちょっとしたミスタッチはあれど、弾きなおしたり止まったりすることなく、
また、その後そのミスを引きずらないでしっかり立ち直って表情豊かに弾けるようになりました。
 私は、きょーこさんが弾いている後ろから見ていたのですが、心の中で頭をなでなでしちゃいました。(笑)

 ハートフルコンサートをやってきて、私はもとより、私の愛弟子をしっかり育ててもらっています。
本当に嬉しいです♪
 これからもずっと続けて行きたいし、もっと多くの生徒さんたちにもぜひとも参加してもらい、
演奏に磨きをかけていただきたいと思います。

newきょーこさんの感想 2004年9月30日UP♪

 今回は悲喜こもごもでした。 ハートフルコンサートで弾かせていただくようになって以来、は・じ・め・て・の「頭の中真っ白」現象を経験しました。
 本当に一瞬「まっしろ」になるんですね・・・。頭の中がハレーションおこしてるかと思いました。

 『Two of Us』は「オクターブの連打部分でも歌うような弾き方ができるように」と指摘を受け、何度も何度もさらっていったんです。
 自分でも「おー、がんばって弾きこんだなあ」って思っていました。

 本番、いろんなことが起こりますね・・・。見事な一面の雪景色のように、真っ白の光で頭がいっぱいになりました。弾き込んだのはいいですが、力みすぎていたのかもしれ
ません。

 ただ、自分をほめてあげたいのですが、真っ白になりながらも「ぜったい音楽をとめちゃいけない」っていう気持ちがあって、メロディだけは頭の中を流れ続けてくれました。
あの状態になったら、他のすべての欲(より良い曲想など)は置いといて、メロディを追いかけることに全神経を集中するしかありません。

 真っ白になった時点で、「指摘された部分の改善=より『音楽』する演奏」というギアから↓
「とにかく音をとめず、できるだけ早く立ち直ることが目標」ギアに切替わりました。

 不協和音になったり片手だけになったりしながらも絶対止まらず、なんとか後半立ち直りました。最後はきちんと終われたのでほっとしました&嬉しかったです。
 おかげで失敗をプログラムのほかの曲にまでひきずらずに済んだし(「ひきずってるヒマはない!」という感覚でした)、私も必要以上に落ち込まずに済みました。

 あのとき失敗にこだわっていたら、絶対止まっていたと思います。
ギアの入れ替えが即座にできたのも進歩でしょうね。もちろん失敗せずに弾けるのが一番いいのですが、
それは次回でリベンジです。
 先生にも「失敗後のフォロー」という点ではほめていただきました。これもハートフルコンサートという機会をいただいているおかげです。

 いつか先生の日記に「新体操でバトンを落としたあと、どう対処するかが大切」みたいなことが書いてありましたが、
今日はとりあえずバトンを落とした後、さりげなく演技の中で拾って持ち直したというところでしょうか。

 『虹のかなたに』にも課題がありました。バカ正直な性格が災いして、フォルテ記号があればそれに反応して大きな音で弾いてしまっていました。いえ、もちろんそれでいいのですけど、何が問題かというと。

 普通、強弱記号は小節の頭に書いてあります。でも曲は、たとえば『虹のかなたに』なら
「ソ・ソ(オクターブ高いソ)・ファ・レ・ミ・・・・」と、最初の音は他の音より低い場合が多いです。
それを考えずに、強弱記号に素直に反応していたため、一つ目のソをいきなりバーンとフォルテで鳴らし、
二つ目のオクターブ高いソの時にもっと大きな音を出そうとして、非常にヒステリックな音になっていました。
自分でも「うわ、ヒステリックでいやだ」って思っていたのですが、最初の音をちょっとやさしく弾いてやればいいっていうことに気がつかなかったんです・・・(^^;)。
「強弱記号にだまされるな」が課題でしたが、それは改善されていたようです。

 ・・・というわけで失敗もしましたが、「バトン拾い成功」と「強弱記号にだまされるな」の二点でプラスのお言葉を先生にいただきまして、悲喜こもごもです。

 まっしろけになった後、弾き続けて立ち直るのってものすごくエネルギーと集中力を使うのですね。心地よい疲れで今晩はよく眠れそうです。次回リベンジめざせ!・・・です。


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